SF・ライトノベル : 異常な日々の異常な雑記 QLOOKアクセス解析 アクセスランキング

ロックとオタクと思想と政経と社会について思いつきを垂れ流すブログ
お気に入りサイトの最新記事

スポンサーサイト

[ --/--/-- ]
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly


[ --/--/-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

『灼熱の小早川さん』(田中ロミオ)

[ 2012/09/20 ]
原作アニメ『人類は衰退しました』も好評で、『AURA~魔竜院光牙最後の闘い』もアニメ化されるなど、最近、注目度の高くなった田中ロミオの最新作。
以前のカルト作家的な扱いが嘘のようにメディアミックスされまくっているのは、ファンとしては素直に嬉しい限りなんだけど、ラノベ作家に転じてからの作品は、いずれも高い水準をキープし続けているとはいえ、『CROSS†CHANNEL』や『最果てのイマ』で到達したような至高の領域にまでは至っていない。
どれもわりと小さくまとまっているような気がしていささか物足りなさを感じてしまうんだけど、それは贅沢な悩みなのかもしれない。
どれもそこらへんのヒット作品よりもずっと面白いことには変わらないわけだから。

本作はラノベの王道とも言える学園ものなんだけど、他の作品でも顕著だったオタクネタやオタク的な悪ノリがとても抑えられている上にSF色も薄くて、今までの作風とはまた違った踏み出し方をしていると思う。
萌え絵のイラストがついていなければ直木賞でも狙えそうな作風。
キャッチコピーには「観察系ラブコメ」とついていたけど、ラブコメ、というほどコメディな場面て一箇所くらいじゃなかったろうか。
まあ、素敵なボーイ・ミーツ・ガールではあるんだけど。

学級崩壊寸前のクラスを立てなおそうとするクラス代表の女の子「小早川さん」と、彼女を煙たがる連中から牽制役としてクラス副代表に押し付けられた主人公飯島直幸を中心に話は展開していく。
「空気」の支配にどう抗うか、がテーマと言ってもいいと思う。
山本七平の『空気の研究』とか阿部謹也の「世間論」など、日本人の同調意識に対する強迫観念の歪さはつとに指摘されることだけれども、その傾向は薄まるどころか近年はますますその傾向が強くなっている。
社会性やソーシャルスキルの重要性を説けば説くほど、「空気を読むスキルの重要性」みたいな話に矮小化していってしまうのはやはり日本人だからなんだろうなあ。
この作品でもそういう「空気」の同調圧力の中で政治的にうまく立ち回っていた主人公が、外側からその「空気」を見てしまった時の違和感がよく描かれていたように思う。

また、直幸と「小早川さん」が抱えているそれぞれの心の暗い部分の描写は、ロミオ節が存分に発揮されていて、こちらの心の隙を深く抉り取るような鋭利さを堪能できた。

話の大枠としてはそれほど新奇なことはやっていなくて、横紙破りと弱みを握ることで空気を壊す、というところに収斂してしまったのだけれども、そうした細部の描写で十分に魅せてくれたので、まあいいんじゃないかな。

そういえば、直幸の心理描写の入り組み方は『CROSS†CHANNEL』の太一を彷彿とさせるものもあって、クロチャファンとしては嬉しかった。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

スポンサーサイト

[ 2012/09/20 ] SF・ライトノベル | TB(1) | CM(-)

『僕は友達が少ない』(平坂読)

[ 2011/10/13 ]
この秋アニメ化された第1話を見て、なかなか面白かったので原作のほうも一気に7巻まで読んだ。

コミュニケーション下手な高校生が友達作りを目的にして部活動を始めるのだが、そこに集った人間は主人公以外全員美少女で、一癖も二癖もある美少女たちと主人公が織りなす「残念」な日々を描いた青春ライトノベル。

昨今のラノベのセオリーに忠実な王道ハーレムもので、男の子にとっての快楽原則に非常に忠実な作品だと思う。
オタクネタ満載で、内輪受け狙いはやはり気になってしまったが、さほどストレスを感じることもなく、スラスラと読めた。

エピソードの積み上げ方やキャラ配置、設定など、特筆すべきことは何もない。
演出や構成は無難で、よくできていると思う。
突出しているのはネーミングセンスと絵。
「肉」というあだ名のセンスは素晴らしいと思う。
そういう小ネタでは何度か笑った。
絵に関してはイラストレーターの仕事だが、この絵に恥ずかしくない出来の作品、という言い方がしっくりくる。
ラノベは絵の力が非常に大きいけれども、この作品ほどそれを実感させられたのはあまりなかった。
絵だけがよくて中身は全然だめ、という作品も多いが、この作品は絵にあった作品、という評価が私の中では大きい。
褒めていることになるのかどうかよくわからないけれども、ラノベ的な作品としてよくできている、と言えばいいのだろうか。

普遍的な価値を有している作品とは言えないけれども、幸せなおとぎ話として、時代に即した佳作ではあると思う。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly


[ 2011/10/13 ] SF・ライトノベル | TB(0) | CM(-)

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(岩崎夏海)

[ 2011/06/19 ]

もしドラ。
いわずもがなの昨年の大ベストセラー。
経営学に関して私が何かを知っているはずもなく、ドラッカーの存在も名前くらいしか知らなかった。
アニメ化もしたし、売れているから読んでみただけで、そこに組織経営論的な何かを読み取ろうという動機は希薄だった。

ストーリーがそのままタイトルになっている。
とりあえず味も素っ気もない地の文章につまづいたのだけれども、読みやすさということだけをあげるならとてもよい文章だと思う。
普段、本など読まない人でもとっつきやすい文章だし、読んでいてまったくストレスを感じないストーリー展開はいわゆる「文学」ではできないことだ。
誰が読んでも内容が理解できると思うし、実際のところ、組織経営論の入門書としては最適だと思う。
感動の質や、エピソードの巧拙、キャラクターの魅力などを挙げて小説としてどう評価するか、というよりも実用書としてどうなのか、という視点からのほうが建設的な議論になるとは思うが、そもそも実用書をそれほど読まない人間なのでなんともいえない。

『マネジメント』をもちろん読んだことがないのだけれども、いろんなところで聞く限りすぐれた書物なのだろうな、と思うし、いつか私も読んでみたいと思う。
ただ、なんで『マネジメント』?ってのはひっかかる。

「もし高校野球の女子マネージャーが孔子の『論語』を読んだら』とか
「もし高校野球の女子マネージャーが新渡戸稲造の『武士道』を読んだら』とかでもいいと思う。
『マネジメント』以外にも良書はこの世にたくさんある。
この作品では『マネジメント』を金科玉条、聖書のように崇め奉っていたが、古典をライトノベル的、現代的な方法論で売ってもいいと思うし、実際に様々な方法で古典名著は販促されているのだけれども、この本のようなブレイクスルーは成し遂げていない。
いろいろな要因があってブレイクスルーしないのだろうけれども、ぜひとも二匹目のどじょうを掴んで欲しい。

それにしても、日本人はたしかに組織経営論的な考え方というものをほとんど理解していないのだな、ということが日常生きていて痛感させられる。
原発の不祥事や統治機構の鈍重さ、新技術のガラパゴス化、会社組織の理不尽さなどは個々人の能力や技術の稚拙さが原因なのではなく、それらに携わる人々の組織経営がうまくいっていないからこそだと思う。
その意味で、賛否は様々あるだろうけれどもこういう本が多くの人に読まれたということは素直に喜んでいいことではないだろうか。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly


[ 2011/06/19 ] SF・ライトノベル | TB(0) | CM(-)
告知

他アカウント等
・昔書いた小説
・Twitterアカウント
・はてなブックマーク

相互RSS募集中
何かあればこちらまで sencha.freak69■gmail.com
煎茶

ブログのコメント欄は閉鎖しました。コメントははてなブックマークかツイッター、もしくはメールで直接管理人までお願いします。

忍者AdMax


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。