2006年01月 : 異常な日々の異常な雑記 QLOOKアクセス解析 アクセスランキング

ロックとオタクと思想と政経と社会について思いつきを垂れ流すブログ
お気に入りサイトの最新記事

スポンサーサイト

[ --/--/-- ]
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly


[ --/--/-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

角田光代「空中庭園」

[ 2006/01/14 ]
空中庭園 (文春文庫)



一見、理想的に生活しているかに見える平凡な地方都市の家族に潜む闇を、家族の構成員それぞれの主観から捉えた話。
小泉今日子主演で映画化されたそうだが、そちらは未見。

個々のエピソードやモチーフは周到に配置されているものの、さして目新しいものはない。
だが、六つの視点から浮かび上がってくる、それぞれの抱える問題が、細く繋がりあって不気味な光景を形作ることに成功している。
それが山本直樹「ありがとう」のように顕在化するでもなく、「逆噴射家族」のように暴走するのでもなく、淡々と物語が進行していく。
家族の崩壊の新しい表現。

特に祖母と母の確執、父親の俗物ぶりがよかった。
ラストにやや不満がないでもないが、家族という「制度」が普遍的に抱える問題の一面を鮮やかに切り取っている。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

関連記事
スポンサーサイト

[ 2006/01/14 ] 娯楽小説 | TB(0) | CM(-)

大江健三郎「万延元年のフットボール」

[ 2006/01/12 ]


大江健三郎の代表作でもあり、その作家活動における転換点ともなった作品。
彼の作品は「燃え上がる緑の木」しか読んだことがなかったので、今回で2作目。
テーマは違えど、現れるモチーフは「燃え上がる~」とかなり共通しており、1965年からこっち、大江健三郎はずっとこれらのモチーフを足場にして作品世界を構築していることになる。

「燃え上がる~」が比較的読みやすかったのに比して、この作品は晦渋で、生硬な文章に苦闘させられた。
後年の作品の読みやすさから考えて、単純に文章力が拙劣なだけのような気もしたが、そうではなかった。
単純にテーマ自体が現在の私の関心から遠く隔たった場所にあったからに過ぎない。

ここで徹底して描かれているのは近代的自我の葛藤であり、個人が葛藤し、挫折し、困惑することの意味を執拗に追った魂の遍歴である。
言ってみれば非常に普遍的な文学のテーマなんだけれど、イデオロギーに跳ねてしまった人間特有の臭みと郷土に対する屈折した愛着が混合した結果、歪でありながらも非常に独創的な方法論を確立している。

この作品ではその歪な方法論によって描かれる自我の葛藤が今日的必然性を失わないギリギリのところで成立しており、緊張感を生み出すことには成功していると思う。
一歩間違うと、うざったいだけの繰り言にすぎなくなるのだけれど、この方法論の独自性が大江健三郎という作家の評価の根拠であろうことを考えると、立場を異にする私としてはちょっと辟易してしまう。

ただ、過去の事件をあのような形で再現しようとする作品のアイデアと筋自体はよかったし、転換点以前の作品がどのようなものであるか読んでみるか、という興味を喚起させられるほどには面白かった。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

関連記事

[ 2006/01/12 ] 古典・純文学 | TB(0) | CM(-)

TYPE-MOON『Fate/Hollow Ataraxia』

[ 2006/01/01 ]
1年半前に発表された「Fate/stay night」の外伝的な作品なのだが、ボリューム自体は本編と比しても見劣りしないものがあった。

ビューティフルドリーマー的な楽しい日常の陰に見え隠れする世界の異常の真相、を扱った話なのだが、「萌え」に特化した楽屋オチがテクストの大半を占める、という非常に苦痛を強いる作品となった。

この手のサウンドノベルの中では群を抜く視覚エフェクトとあいまって、シリアスなシーン、戦闘シーンの緊迫感はトップレベルなのだが、明らかに前作の方法論をそのまま焼きまわししており、新鮮さにかけたものとなった。

月姫の頃から、作劇手法、文章力ともに成長が見られず、SF設定、舞台設定の面白さで見せる、という構図は変わっていない。
その手法をある意味で徹底化したことによって、説明的な文章が増え、そのために作品全体のテンションを殺ぐ結果となったのは否めない。
いわば自家中毒的な症状に陥ってしまっており、コミカルパートの膨大さとあいまって、設定そのものの秀逸さを台無しにしてしまっている。

駄作、とまではいかないが、今までのブランドイメージからすると著しくクオリティが落ちたな、と感じた。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

関連記事

[ 2006/01/01 ] ゲーム | TB(0) | CM(-)
告知

他アカウント等
・昔書いた小説
・Twitterアカウント
・はてなブックマーク

相互RSS募集中
何かあればこちらまで sencha.freak69■gmail.com
煎茶

ブログのコメント欄は閉鎖しました。コメントははてなブックマークかツイッター、もしくはメールで直接管理人までお願いします。

忍者AdMax


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。