2006年10月 : 異常な日々の異常な雑記 QLOOKアクセス解析 アクセスランキング

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司馬遼太郎「空海の風景」

[ 2006/10/31 ]

小説というよりも、空海の生涯をドキュメンタリーのような形で綴った伝記に近い。
司馬遼太郎は様々な時代をその小説に描いているが、日本を扱った小説としては、これがもっとも古い時代のものになる。

讃岐うどんの創始者であるとか、男色の創始者であるとか、そういう胡散臭い話は出ていなかったけれど、日本における密教の創始者としての彼の事跡については過不足なく描かれていたように思う。
日本の古代史において、彼と並ぶ巨人は聖徳太子くらいのものであろう、というくらい、驚異的なエピソードが伝えられる人物で、それらを読むのは単純に面白かった。

後半の最澄との確執は、経典解釈が中心で、少々疲れたけれど、入唐を描いた前半には魅了された。
世界最大の都と称された当時の長安の文化を描いたくだりは司馬遼太郎ならではの文章で、かの都の往時の繁栄ぶりがうかがい知れて興味深かった。
世界中の文化が交流した国際都市としての片鱗を想像することができる。
後にも先にも、中国がここまで魅力的な相貌を持ったことはなかったのではなかろうか。

空海その人の魅力よりも、彼が見ていた世界に魅力を感じる作品だった。


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[ 2006/10/31 ] 娯楽小説 | TB(0) | CM(-)

マーク・ライデル「ローズ」

[ 2006/10/28 ]

ジャニス・ジョプリンをモデルにしたと思われる女性ロックスターのセックス・ドラッグ・アルコールな光と影を描いた映画。

ロックはあらゆる音楽の中で一番好きで、ロックスターを題材にした映画もそれなりに見ているが、好きになったためしがほとんどない。
人間の悩みは山ほどあるのだけれど、ロックスターの悩みというのは自己をコントロールできない様を描いたものが多くて、浅ましさばかりが目につく。
わめいてばかりいられても、問題は解決しない。

主演を勤めたベット・ミドラーの歌と、丁寧な演出は素晴らしいのだけれど、ベッタベタな脚本だけはどうにかしてほしい。

カリスマ的なロックスターは波乱万丈な人生を送っている人が多いのだから、つくりようはいくらでもあると思う。
ベタベタなお涙頂戴物語にしなくてもいいと思うんだけどなあ。


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[ 2006/10/28 ] 映画 | TB(0) | CM(-)

白土三平「カムイ伝」

[ 2006/10/26 ]


江戸時代初期を舞台にした、壮大な歴史群像マンガ。
'70年代の学生達はこのマンガによって唯物史観を学んだそうだけれど、たしかに全編、教条的な思想にあふれていた。

タイトルのもとになった忍者のカムイは主要キャラではあるけれど、主役ではなく、本百姓の正助が主役。
共産主義的思想に目覚めた彼が百姓達を率いて豊かな生活を実現させるべく闘争を続ける、という筋を柱にして、武士、農民、商人、漁師、サンカ、忍者、僧、非人などのあらゆる身分の人物が登場し、凄絶な身分闘争を繰り広げている。


わりと近年まで左翼思想が幅を利かせていたので、貧農史観が根強く、江戸時代の農民はみんな貧乏だと思いがちだけど、国民の90パーセントが第一次産業従事者という時代に、そこまで恒常的に百姓達が飢えていたとは考えにくい。
支配者である武士だって、年貢としておさめられた米をすべて食いきれるはずもないわけで、最終的には貨幣として流通し、国民の大多数にいきわたっていた、とする説が近年は有力になってきた。
そりゃ飢饉の年には餓死者も多数発生したのだろうけれど。

江戸時代は暗黒時代だ、という考え方は明治政府が自分達を正当化するために流したもので、実際にはかなり多様な文化が花開いたし、平和を謳歌することのできた幸福な時代だったのではないか、と考えられるようになってきた。
厳格な身分制度はたしかに弊害ではあるのだが、それは運用次第ではないか、という考え方もあるくらいだ。


現代の視点で見ると、本作も「いくらなんでもなあ」という感想を抱いてしまうし、思想的な臭みは強烈なものがあるのだけれど、多層的なドラマの厚みは他の追随を許さないものがあった。
歴史を扱う物語としてのリアリティの凄みに圧倒される。
今、我々が享受している時代劇とか、時代小説、歴史マンガなどはどれも登場人物が現代的で、現代人の心象風景とあまり変わらなかったりするのだけれど、「カムイ伝」のキャラクターはいずれもメンタリティが江戸時代のものであろう、と信じさせるだけの描写力があった。
武士ではなく、農民を重点的に描いているからだろう。

搾取や圧政、陰謀描写がねちっこいので疲れるけれど、息を呑むほどの迫力がある一揆、剣術使いや忍者同士の戦闘はかっこいい。


どうでもいいけど、「うる星やつら」の信吾、「キン肉マン」のアシュラマンの必殺技「飯綱落とし」のオリジナルを読めたのは嬉しかった。


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[ 2006/10/26 ] マンガ | TB(0) | CM(-)
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