2007年04月 : 異常な日々の異常な雑記 QLOOKアクセス解析 アクセスランキング

ロックとオタクと思想と政経と社会について思いつきを垂れ流すブログ
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『イワンのばか』(レフ・トルストイ)

[ 2007/04/23 ]

民話を原作とした短編集。
いずれもキリスト教的倫理観をロシア的な道徳解釈に味付けした展開の作品で、寓意に満ちた描写が印象に残った。
収録された八作品はいずれも珠玉と言っていい出来で、不思議な読後感を味わうことができた。

なかでもタイトル作の『イワンのばかとふたりの兄弟』は一般にもよく知られていて、筋肉少女帯の代表曲にもなっている有名な作品。
『三匹の子豚』形式の兄弟の身の処し方を描いた作品であるのだが、「イワンの妻は考えに考えた。彼女もやはりばかであった」という一節に代表されるような愚直であることをユーモラスに描く手腕が絶品。

他にも『洗礼の子』、『人にはどれほどの土地がいるか』などの作品は印象に残ったが、いずれの作品も愚直な労農的生き方を教訓的に描いた作品で、手管はいろいろ尽くしているものの、これだけ並べられるとちと教条的に感じないでもなかった。
ただ、その中でも『悔い改むる罪人』という掌編は小利口なとんちが光る鋭い作品で、鮮烈だった。
聖書に登場する人物たちが天国の門番をしているのだが、その門番たちに立ち向かう罪人の姿が印象的だ。
ここではキリスト教が根源的に抱える矛盾を見事に抉り出している。
この矛盾が結局のところユダヤ教がいくつもの宗派に分派して言った原因なのだろうけど、親鸞的な開き直りが結局は最強ということなんだろうか。


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[ 2007/04/23 ] 古典・純文学 | TB(0) | CM(-)

『劇画 毛沢東伝』(藤子不二雄A)

[ 2007/04/19 ]

初出は1971年。
当時、中国では文革が進行中であったが、その実態は明らかにされていなかった為、この作品中の毛沢東は理想的な現代の英雄として描かれている。
藤子A独特の陰影の濃いタッチで描かれた作品世界は異様な迫力をかもし出していて、手練の技術力とあいまって、作品世界に没入させる力を持っている。
時折、台詞の中に日本語が変な文章が混じっているのは気になったけど、今となっては「架空」の偉人、毛沢東がどのような受容のされ方だったのか、という参考にはなる。

ゴダールの『中国女』なんかを観ても、当時の毛沢東の受容のされ方は今の我々からは及びもつかないほど重大な命題として掲げられている様子がわかる。
さらに毛沢東語録は一説によると60億部以上の売上で、聖書やコーラン、共産党宣言と並ぶ世界的なベストセラーだったということなどをあわせて考えてみると、毛沢東はこの2,30年でもっとも評価が変わった人物かもしれない。

当時のマンガ界の状況では、このような作品は他に見られず、多大な反響を巻き起こしたとのことだが、今となっては歴史的な意味しかないと思う。
巻末の解説で呉智英は政治と芸術の分離を説いた上で、プロパガンダ芸術に感動することはおかしくない、というようなことを書いていたけど、感動は…しなかったな。


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[ 2007/04/19 ] マンガ | TB(0) | CM(-)

『エルフェンリート』(岡本倫)

[ 2007/04/17 ]

ヤングジャンプに連載していたマンガ作品でアニメ化もされているが、カルト的な人気で、一般的な人気作品ではない。
ところが、海外のオタクたちのあいだでは(もちろんそれだって数は少ないが)熱狂的に支持されている、という話を聞いて読んでみた。

『最終兵器彼女』と『らぶひな』をミックスしたような印象の作品で、グロテスクと「萌え」が奇妙に混在しているセカイ系作品だった。
メインのアイデアは小松左京『継ぐのは誰か?』や藤子Fの『流血鬼』直系、という気もするけれど、センチメンタリズムがふんだんに散りばめられていて、泣かせる演出はけっこうよかった。
あざとさが目に付かない、といえば嘘になるけど。
最後まで絵が稚拙に感じたのは瑕といえば瑕だが、構成が抜群によくて、話にぐいぐいと引き込まれた。

スプラッタがダメな人には向かないだろうが、メインキャラクター達が次々と身体を切り刻まれる展開には様々な情動を喚起させる効果があるのは事実だ。
それが『殺し屋イチ』に見られたような変態性ではなく、萌え的な記号化の中の手法として用いられた点が興味深かった。
まあ、それだって成年コミックの深部にいけばいろいろと転がっているのだろうけど、ある程度読者が絞られているとはいえ、一般誌でやったのにはそれなりの意味はあるだろう。


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[ 2007/04/17 ] マンガ | TB(0) | CM(-)
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