2009年09月 : 異常な日々の異常な雑記 QLOOKアクセス解析 アクセスランキング

ロックとオタクと思想と政経と社会について思いつきを垂れ流すブログ
お気に入りサイトの最新記事

スポンサーサイト

[ --/--/-- ]
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly


[ --/--/-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

『アクセル・ワールド』(川原礫)

[ 2009/09/17 ]

「バーストリンク!」
「アンリミテッドバースト!」
などと絶叫するような作品にまさかここまで面白いものがあるとは思わなかった。
まあ、少年マンガ読んでりゃいくらでもそういうのはあるわけで、様式と言ってしまえばそれまでなのだが、ライトノベルとはいえ、活字媒体でそういうことをやられると、やはり萎えるだろう、と思っていたのだが……。

未来の中学校のスクールカースト、未来のオンラインゲーム中の抗争が描かれた作品で、去年の電撃大賞受賞作。
刊行済みの2巻まで読んだ。

サイバーパンク的な、脳とネットとのリンクが生活の一部となっている世界で、リアルではスクールカースト最底辺の太った主人公が、リアルでもヴァーチャルでも人々の畏敬を集める少女から、インストールすると思考速度が1000倍になる、というアングラオンラインゲームを手に入れ、少女を助けて活躍するストーリー。

キャラクター設定やストーリーの構造自体は特に珍しいものでもなんでもないんだけど、それが巧妙に練られたSF設定と絡んでくると、俄然、面白く感じた。
あとは心憎いまでの恋愛描写の微笑ましさもよかった。

導入としてはやはり、私のような人間にはSF設定が重要だったのだけれど、話に入ってしまえば、単純にサクセスストーリーとしての興奮がここにはあって、恋愛弱者、コミュニケーション弱者の主人公が成り上がっていく様子には、もどかしくも興奮を喚起させるものがあった。

ただ、話の背景としては、要するにオンラインゲーム上の陣取り合戦のドラマなわけだけれども、プレイしている人間が中学生だけ、ということは、それは要するにヤンキーのシマ争いとどう違うのか、という話にもなってくる。
『特攻の拓』とか、『カメレオン』、あるいは『ろくでなしブルース』、古くは『男一匹ガキ大将』と競争原理、という意味では変わらないわけだ。
ただし、ヤンキー文化とオタク文化はやはり違うもので、この作品の登場人物には天羽時貞や前田太尊、戸川万吉が持っていたような美学はない。
もちろん、違う美学があるわけだけれども、その違う美学がヤンキー美学のような形で現実に一定の地位を得る契機ってこれから先に登場しうるのか、という疑問がちょいと頭をかすめた。
まあ、難しいんだろうけど、そういう社会の変化はあったら面白いような気はする。

で、1巻はそんなこんなでいろいろ考えることが多かったのだが、2巻は評価が難しい。
作劇の面白さは変わらないんだけど、ここまで張られた伏線にそれほど期待できるものを感じないし、主人公の成長速度にも不満を感じた。
3巻出たら読むんだろうけど、も少し「ゴール」に近づく感触を与えてほしい。
何十巻とか出されても、読むのがつらい。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

関連記事
スポンサーサイト

[ 2009/09/17 ] SF・ライトノベル | TB(0) | CM(-)

『キャッチャー・イン・ザ・トイレット!」(伊瀬勝良)

[ 2009/09/11 ]

オリジナルはネットで発表されたweb小説で、原題は『オナニーマスター黒沢』。
放課後の女子トイレで自慰することに人生最大の快楽を感じる男子中学生の一人称の青春小説。

いじめられっこの青春小説とか、ヤンキーの青春小説とか、アウトローの青春小説とか、普通の人の青春小説とか、オタクの青春小説とか、変態の青春小説とか、戦時下、戦場の青春小説とか、まあ、世の中にはいろいろと青春小説があるわけだが、変質者の青春小説はなかったような気がする。
これは確かにエアポケットをうまく埋めた作品だと思う。

先日、『セルフ』の感想でオナニーを題材にした作品はないものか、と嘆じていたところ、この作品と出会った。
オナニーの持つ禍々しい魅力に翻弄された。

ネットスラングやアニメ、マンガからの引用が多く、ギャグテイストで幕を開けるのだが、徐々にシリアスにシフトしていく。
ストーリーの構造としてはスクールカーストを描いた近年の学校もののルーチンからは外れていないので、物語が終焉に向かっていく過程で、わりと読み始めた当初の熱は下がっていった。

「オナニー」の持つ毒が毒でなくなっていく過程があまりにも爽やかにすぎ、美しすぎる。
そして、主人公の視点、状況認識が男子中学生にしては大人な点も気になった。
大人びている、ではなく大人。

この作品のモチーフに類例があまりないことは素晴らしいことなんだけれども、期待していた変質者の狂気は描かれていなかった。
もちろん、そんなもんがどれだけ一般の共感を呼ぶのか、というと難しいところがあるわけだが、それにしたって、掘り下げ方はいくらでもあるだろう。

間口の広さは文学にはないエンターテインメントの特権だとは思うのだけれど、でもやっぱりこういうものを持ってこられたら、文学的な「何か」を期待してしまう。
芸術としてのオナニーではなく、エンターテインメントとしてのオナニーか……。
見たことのないものはたしかに見ることができたので、そういう意味では満足しているのだが、まだ食い足りないなあ。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

関連記事

[ 2009/09/11 ] 娯楽小説 | TB(0) | CM(-)

『とある魔術の禁書目録』(鎌池和馬)

[ 2009/09/06 ]

18巻まで刊行中だが、とりあえず3巻まで読んだ。
それ以上読む気にはなれなかった。
超能力開発に特化した学園都市で繰り広げられる超能力&魔法バトルを描いたライトノベルシリーズ。
アニメ化、マンガ化、ドラマCD化、ラジオドラマ化、スピンオフ作品までもがアニメ化、マンガ化するという大掛かりなメディアミックスが展開されているが、さて、一般人の知名度ってどんなもんだろうか。

SF好きなので、外伝のタイトル「とある科学の超電磁砲」に惹かれて、その本伝タイトルである本作を手に取ったわけだが、ここにあったのはただの中二病をこじらせた恥ずかしい熱血だけで、設定の面白さで見せるものはなかった。

熱血自体は嫌いじゃないんだけど、やっぱりドストレートに熱血をやられて、それに乗っかるには余計な知恵がつきすぎたようだ。
たとえば「Fate/stay night」なんかも中二病丸出しの熱血がそこかしこに描かれて、その文章の臭みは相当なものがあったけれども、周到に準備された設定の巧みさでそれをカバーすることができていた。
でも、これは……。

ただ、大人気シリーズであることも間違いないわけで、どういうところが受けているんだろうなあ、という気持ちで読み進めていくと、「ああ、キャラクター小説ってこんなんを言うんだろうなあ」というのはわかった。
記号化されたキャラクター達のわかりやすい喜怒哀楽がそこには描かれていた。

wikipediaなんかに出ているあらすじだけ読むと、設定には十分惹かれるものがあるんだけれども、薄っぺらい人間描写でそれが台無しになっている。
これがいい、という人がいるのもわかるんだけど、個人的には文章に対する拒絶反応が強く出てしまって、先を読み進めることができなかったのが残念。
もっと私にこびた文章で書いてほしい。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

関連記事

[ 2009/09/06 ] SF・ライトノベル | TB(0) | CM(-)
告知

他アカウント等
・昔書いた小説
・Twitterアカウント
・はてなブックマーク

相互RSS募集中
何かあればこちらまで sencha.freak69■gmail.com
煎茶

ブログのコメント欄は閉鎖しました。コメントははてなブックマークかツイッター、もしくはメールで直接管理人までお願いします。

忍者AdMax


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。