2010年10月 : 異常な日々の異常な雑記 QLOOKアクセス解析 アクセスランキング

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『君が望む永遠』(アージュ)

[ 2010/10/26 ]
初出は2001年。
9年前に発売されたこの有名な18禁ゲームを今頃になってプレイした。
今回プレイしたのは2008年発売のLatest Edition。
本編のシナリオに加え、後日譚や作中における決定的な悲劇を回避できるIFシナリオを追加したもの。
追加シナリオもよかったけれど、それも含めてひとつの作品になってしまうと、冗長の感は拭えなかった。
なので、ここでは本編のみの感想を。

30超えてから、このような衝撃が人生を襲うとは、まったく予期していなかった。
この一週間近く、パソコンの前で何度涙したことか。
今までにも感動的なエロゲをやって、泣きそうになったことは何度もあるが、プライドでもって、押しとどめてきた。
しかしこれは…。

欝ゲー、泣きゲーの名作として非常に名高い作品ではあるが、今まで、私はゲームに限らずそれがどんなジャンルであろうと古典的名作でもない限り、恋愛メインの作品はわりと敬遠していた。
だから、この作品がどんなに素晴らしい、という話を聞いても、かつて、やはり名作として名高い『KANON』や『AIR』にいまいち乗り切れなかった身としては、同じ轍を踏みたくなかった。
SF要素の入っていないエロゲにいったいどんな価値があるというのか、そう思っていた。

プレイするきっかけはこの『君が望む永遠』が、『マブラヴオルタネイティヴ』という作品と世界観および登場人物の一部を共通させている為、『マブラヴオルタネイティヴ』を100%楽しむためにはこちらをプレイしてからでないと、という認識に至ったからだ。
『マブラヴオルタネイティヴ』は批評投稿サイトを元にしたランキングにおいて、ここ15年のエロゲの歴史(9000作品以上)の中でベスト3に入る作品として評価されており、かつSF色のつよいものだったので興味を持っていた。
つまり、この作品をプレイした動機は名作だから、というよりは名作を楽しむ為の予備知識として必要だから、というものだった。
また、今となっては『冬のソナタ』の元ネタだとか(ガセであることが後に判明)、「ツンデレ」の元になったキャラクターが登場しているとか、作品自体のフォロワーの増加とか、文化的にもそこそこ重要な作品である、ということも後押しになった。


一言で言ってしまえば、高校時代から20代序盤までの時期に起きた恋愛模様を克明に描いたソープオペラである。
当然、エロゲであるから三角関係の頂点は男性。
ただ、大抵の三角関係を描いた創作物と決定的に違うのはメインヒロイン二人の扱いがあまりにも対等であること。
たとえば『きまぐれオレンジロード』でひかるが恭介とくっつくことはありえなかっただろう。
『School Days』ではユーザーの支持率は世界よりも言葉に圧倒的に傾いていた。
マクロスシリーズ歴代のヒロインでも同様で、片方はしょせん、引き立て役になっていた。
『東京ラブストーリー』で強いインパクトを残せたのはリカだった。
『風と共に去りぬ』で、スカーレット・オハラの運命の相手はアシュリーではなく、レット・バトラーだった。
他、大抵の不倫、浮気を含む三角関係は男女の立場が違っても、本命ありきで話が進む。その決着のしかたがどうであろうとも。

というわけで、三角関係がベタなネタであるとは言っても、なんだかんだいって、この作品のようなアプローチで三角関係を扱った作品は存在しない。
無論、だからといってそこに、その差異に価値を見いだせない人にとってはどうでもいい話ではあるのだが。

キラキラした思春期の恋愛、異常な悲劇に見舞われるヒロインと、彼女をとりまく主人公と友人達の友愛、葛藤、成長。
肝はここにあるのだが、それにしても、美しい。

三角関係ものにありがちな主人公の優柔不断ぶりについては各所で叩かれているわけだが、それにしたところで、たとえば『蒲団』とか『死の棘』、『痴人の愛』などといった私小説の主人公たちの様々などうしようもない懊悩と比較して、それほど突出しているわけでもない。
たしかに、メイン二人のルート以外にすすむと、ヘタレ具合は増すのだが、それはこの作品の本質、というよりは、エロゲーの本質と言ったほうがいいのかもしれない。
作品としての完成度を高めるのならば、その他サブヒロインの攻略はまったくの蛇足でしかない。
人間には様々な異性と恋愛してみたい、という願望もあるが、それをこの設定の上でやってしまうと、美しかったものが損なわれてしまう結果をもたらす。
実際、そのことがネックとなって各種批評サイトでも減点の対象になっていた。
エロゲの歴史は短く、そして、日陰である。
もし、この作品に小説やマンガのようにプロの編集者がついていれば、これら蛇足シナリオは本編で語られることはなかったかもしれない。

また、不自然なパンチラはいかがなものか、とかいくらなんでも主人公がもてすぎなんじゃないかとか、そういう「このジャンル」ならではの様式に由来する不満を筆頭に、「不適切」な表現なり、無茶な理屈なり、周囲の大人達のいくらなんでもって感じの物分りの良さ、優しさはいかがなものかとか、キズはいくらでも存在する。

それでも、ここにある輝きは特別なものである。
ストーリー開始当初、「そんな好みじゃねえなあ」と思っていたヒロインが、話が展開していくうちに、彼女の姿を見るだけで、彼女の言葉が紡がれるだけで、目頭が熱くなるほどになった。
こんなことは初めてのことだった。これが萌えなのか?

クララが立ち上がれば、ハイジでなくても感動するのだ。
濃密な時を共に過ごした人が去れば、それは悲しいことだ。
「何かを理解すること」はときに、奇跡じゃないかと思えるような情動を喚起する。

傑作だった。


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[ 2010/10/26 ] ゲーム | TB(0) | CM(-)

『BALDR FORCE EXE』(戯画)

[ 2010/10/13 ]
2002年にWindowsで発売された18禁ゲームでバルドシリーズの3作目。
PS2にも移植され、全年齢版が発売されている。
ロボットアクションエロゲ、というジャンルが存在するのかわかならいが、するとしたら、それはこのシリーズしかないのだろう。
ストーリー重視のエロゲはたいてい、ノベルゲームかアドベンチャー、変り種でもシミュレーションかRPGくらいだし。
分岐するストーリーのそれぞれに対応したヒロインと懇ろになりつつ、シュミクラム、と呼ばれる電子体武装(要するにロボット)を操って敵をなぎ倒していき…というのが基本だが、ストーリーは当然のこととして、アクションゲームとしてもまず一級品といって差し支えないレベルに到達していて、毎度のことながら、エロゲの世界の懐の深さに恐れ入る。
ひとつのゲームでストーリーもアクションも、というのは他にも類例はいくらでもあるのだけれど、女の子に変態プレイとかさせるような作品ではなかなか見つからない。
野心的な作品と言っていいだろう。

アクションも十分面白かったけれども、例によって私が考えるのはストーリーについて。
バリバリのサイバーパンク作品で、『攻殻機動隊』や『ニューロマンサー』、『AKIRA』的な世界に『時計仕掛けのオレンジ』や『パトレイバー』的エッセンスをぶちこんだ設定がアツい。
サイバーパンク、というジャンル自体にそれほど思い入れはないのだけれど、これだけサイバーパンクの名作を作品に取り入れてただのパクリにならず、うまく消化できたのは賞賛に値する。
それでも、やっぱりストーリーの主要なテーマは、それぞれのルートで攻略する女の子をどうやって救ってやるか、というところに終始しているわけではあるが。
特に、後半のルートは全体の設定が明かされる重要な話なのだけれど、ロリコン趣味が全面に出た女の子の攻略になってしまったのには苦笑するしかなかった。
そういったキャラクターへの不満、というのは確かにあるのだけれども、ネット空間におけるアンダーグラウンドな世界の描写と作劇技術はよかったので、まあ満足かな。

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