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邪気眼厨二病の元祖は平井和正~戦士症候群と邪気眼~

[ 2012/10/14 ]
言葉の流行り廃りに注目するのはそれだけで楽しかったりしますが、最近のオタ業界の急上昇トレンドはどうやら「邪気眼厨二病」のようです(以下の記事中で中二、厨二の表記ゆれがありますが特に気しないでください)。
京都アニメーションの新作が『中二病でも恋がしたい』というタイトルだったので、改めて注目を集めていますね。

中二病でも恋がしたい!  (1) [Blu-ray]

言葉自体はネットをやっていれば以前からいろんなところで目にしたのですが、そういうネットスラングを商業市場でメジャーにしたのは『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』か『シュタインズ・ゲート』あたりからでしょうか。
その意味の変遷については、最近、こちらでまとめられていました。

「中二病」概念の変遷史 Toggeter

そもそも伊集院光がラジオで提唱した「中二病」が…といった話はいろんなところで語られているんで、今回はそれとは少し角度をずらした話を。

中二病にも系統があるようで、wikipediaでは三系統の例が紹介されていましたが、DQN系やサブカル系中二病は元々、伊集院光のラジオでネタにされていた中二病に近いです。
で、邪気眼系に関しては完全に後付けで、先行の強烈なステレオタイプがあって、それが融合していった結果、現在ネタにされる中二病として定着したのではないでしょうか。

中二病の中でも散々ネタにされているのは邪気眼系です。
まあ、子供のごっこ遊びの延長だ、と言ってしまえばそれまでのような気がしないでもないんですが、それでも「なりきり」を、自分の中だけで完結させずに行動様式にしてしまって、他者に観測されても平然と通し続けるというのは、尋常なことじゃないですね。

今度映画化もする田中ロミオのライトノベル『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』は2008年の刊行で、中二病的世界観に染まった人間の「更正」に焦点を絞った話でしたが、この作品は今まさに注目を集めている『中二病でも恋がしたい』の元ネタ(主人公、ヒロインの設定がそっくり)と言われてたりするわけだけれども、意外にも作中で「中二病」という言葉は出て来ません。
「厨坊」という言葉はあったけど、一貫して「妄想戦士」とか「戦士症候群」という言葉でキャラクターを表現していました。

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)

「戦士症候群」にまつわるまとめとしては↓のページがくわしいです。

◇『ムー』読者ページの“前世少女”年表◇ バーチャルネットアイドルちゆ12歳
あとこちら
前世の仲間探し/ 戦士症候群 同人用語の基礎知識

雑誌「ムー」の読者投稿ページを中心として発生した病ということですが、これが邪気眼厨二病の症例のプロトタイプと言ってもいいでしょうね。
ただ、「中二病」という言葉にはわりと自虐的なニュアンスが含まれていると思うのですが、「戦士症候群」にはそういう自虐的なニュアンスや自覚的なスタンスは希薄で、完全に中二病と同一視することができるのか、というのは微妙だったりします。
2010年にケロQよりリリースされた『素晴らしき日々~不連続存在』はその年を代表する美少女ゲームと呼ばれるほどに高い評価を受けましたが、この作品中に出てくる、戦士症候群を患って前世の仲間探しをする少女達の話にはコメディ的な要素は含まれていなかったし、彼女たちを称して中二病というふうにも呼んでいなかったと思います。

素晴らしき日々 ~不連続存在~ 通常版[アダルト](18禁)

「戦士症候群」が「邪気眼厨二病」のプロトタイプになったんだけど、必ずしもその概念のすべてが「邪気眼厨二病」に移行したわけではなく、「戦士症候群」は「戦士症候群」で現在もその独自の存在感を活かしたネタ提供を細々としている、ということかなと。
やおいとBLの微妙な違いみたいなものでしょうが、それでも邪気眼系厨二病の先行概念として「戦士症候群」が存在した、ということをちょっと確認しておきたかったわけです。

上記のちゆ12歳のページでも触れられていましたが、83年に映画『幻魔大戦』(音楽にELPのキース・エマーソン!)が公開されたあたりが「戦士症候群」発生の転機になったと考えてよいと思います。
ただ、そのネタも先行研究があって、1991年に刊行された浅羽通明『天使の王国』所収の「前世を渇望する少女たち」(原稿の初出は89年)でより詳細に考察されています。
この本からの追加情報として、映画『幻魔大戦』公開の年より、ムーの「ゆずってください・おゆずりします」コーナーに「『幻魔大戦』をゆずってください」という投稿が目立つようになったそうです。(もちろん、原作本のほうです)

天使の王国―平成の精神史的起源 (幻冬舎文庫)

で、『幻魔大戦』の原作は平井和正と石ノ森章太郎なわけですが、わけても平井和正は『幻魔大戦』をライフワークと位置づけ、その作家生活の多くを『幻魔大戦』シリーズの執筆に割いています。
自身を「言霊使い」と名乗り、新興宗教GLAに深く関わり、その経典作成に協力(そのへんの経緯はネット上の文献としてはこちらが詳しいです。幻魔大戦とGLA「仮想と現実」、あるいはGLA教祖・高橋佳子の『真創世記』の真の作者はSF作家・平井和正氏、GLAで得た体験をそのまま『幻魔大戦』にフィードバックさせるなど、精神世界と現実世界を自由に往還するその振る舞いはまさに邪気眼厨二病。
また、平井和正の『超革命的中学生集団』(1971)は現在に繋がるライトノベルの元祖(大森望、談)とも言える存在だったりするそうです。
ちなみに、GLAは幸福の科学の大川隆法にも多大な影響を与えていて、大川隆法の教えの一部にはGLAの経典を書いた平井和正の影響もあるかもしれません。
そこらへんの事情もちゆ12歳で
◇「幸福の科学」と「GLA」の教義には共通点が多い◇
よくまとめられています。

幻魔大戦 [DVD]

まあ、個々の話はそれほど目新しいものではないんですが、ネットを渉猟しても意外なくらい邪気眼と戦士症候群を関連付けて語っているページが少なかったので、ざっとまとめてみました。



余談ですが、上で少し触れた浅羽通明について。
浅羽通明はネット普及以前からオタク・サブカル関連のフィールドで鋭い評論活動を行なっていたにも関わらず、オタク言論の主戦場が完全にネットに移ってしまった為か、現在、その存在感てかなり薄くなっていると思います。
ご本人がネット上の媒体に全然出てこなかったですからね。
今、ネット上でオタク・サブカル批評で引用される機会が多い評論家は岡田斗司夫、大塚英志、竹熊健太郎、東浩紀、宇野常寛あたりが目立ちますが、彼らの登場以前から広範な教養を背景としたオタク論を繰り広げてきた浅羽氏にもより注目が集まればいいのになあ、と。
最近はわりと硬派な題材の著作が目立っていたので「その筋」では敬遠されていたのかもしれないけど、きっちり最近の作品に言及した活動も行なっています。
今年になってYOUTUBEにアップされた講義動画を。



むちゃくちゃ長いのでお時間のある時にどうぞ。
『魔法少女まどか☆マギカ』における「少女達の願い事」を入り口に、日本の統治機構における意思決定権者の不在、脱原発デモのありよう、「ほとぼり考察」、「日常」と「生活」の違いなど現代人の精神構造の変遷についての話。
政治思想史、社会史の講義として非常に刺激的な知見が述べられています。

第二弾も。



ようやっとネットでの活動に腰をあげたようで、これからの彼の言動にも注目していきたいですね。
いずれはニコ生で番組持ってくれたら面白いんだけど。
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