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ネットで話題にならない現象の謎

[ 2012/10/25 ]
ネットで話題にならない分野などないと思うのですが、それでも話題にのぼる頻度の少なさが気になる分野はいくつかあります。

私たちは学校教育で文学、音楽、美術を学ぶわけだけれども、ネット上ではラノベはともかく文学の話題なんてほとんど出てこないし、クラシック音楽の話題も出てこないし、絵画の話題もあまり見かけません。
ネットの話題の中心は政治、経済、社会、エロス、芸能、スポーツ、オタクネタ、ポップス、ライフハック、学校or会社ネタ、家族、恋愛ネタあたりで、あまりまとめられないネタだと歴史、子育て、料理、プログラミング、健康、メンタル、ペット、ショッピングあたりがメジャーでしょうか。
権威的な芸術を扱っている個人サイトって見当たりません。

ブログランキングなんかに参加するときにブログのジャンルを選ばされるんですが、そのカテゴリの中に「アートブログ」というジャンルがあります。
で、覗いてみると大抵はブログの管理人が作成した絵画だったり工芸品だったりなわけで、現在の著名なアーティストの作品を紹介している、というところは全然ありませんし、日展や芸術選奨などの芸術賞のフォローをしているサイトもない。

芥川賞・直木賞あたりはそれなりに騒がれるんだけど、それ以外はほとんど話題にならないですね。
こないだ世界文化賞受賞者の作品紹介記事を書いたんですが、その豪華な受賞者陣にも関わらず、法人経営のニュースサイト以外で、このニュースを取り上げたサイトは恐らくうちのブログだけだったと思います。
個人ブログは何万とあるのだけれども、個人レベルで「芸術界のノーベル賞」とも言うべき賞に対して関心を払っているサイトがないというのは私なんかにはそれなりに衝撃的なことでした。

ちなみに昨日ニュースになった世界文化賞の記事
北野武さんが蔡さんを祝福 カクテルレセプション 

私がたまに書き込みに行っている大手サイト文芸ジャンキーパラダイスさんは芸術に対する並々ならぬ熱意を持っていて、ほぼ毎日更新している日記も「最新文芸情報」と銘打っているのにも関わらず、文学賞の話題は全然出てこないし、「最新の」アートシーンを扱った文化賞関連の記事はアカデミー賞くらいのものです。
歴史的な評価の定まった芸術紹介の記事は充実しているんですけどね。
これだけ芸術、アートの素晴らしさを説いているサイトでも、あるいはこの世にあまた存在する「アートブログ」でも、権威的な芸術の最新情報に対するフォローがまったくない、というのは解せない話です。

じゃあ、そういう権威的な芸術(純文学、クラシック音楽、絵画等)が現実世界でもまったく関心を払われていない現象なのか、というとそんなこともないんですよね。
日本全国にクラシック専門のコンサートホールや美術館は存在するし、音大や美大志望の若者は一定数存在する。
美大はデザインやアパレルなどそれなりに潰しが効くけど、音大なんて全然潰しがきかない上に授業料もかなり高いのに。
バレエなんかも少女マンガでは頻繁に取り上げられる題材だし、クラシック音楽家を目指す若者たちを描いた作品でも『のだめカンタービレ』や『プライド』など、優れた作品はけっこうあります。
高尚芸術一般に関してなら『ギャラリー・フェイク』『ゼロ THE MAN OF THE CREATION』『オークションハウス』などなど。
文学にしたって、いまだに文学者を目指す人はかなりいますよね。
画廊ビジネスは今も時折目の飛び出るような価格の作品が登場して驚かされることは多々あるし、youtubeでもクラシック音楽の演奏動画の再生数ってかなり高いです。

ギャラリーフェイク (Number.001) (小学館文庫)ゼロ 1 THE MAN OF THE CREATION (ジャンプコミックスデラックス)オークション・ハウス 美闘編 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)

が、それらの情報を総合的に扱っているサイトがない。
うちのブログの左バーには一応芸術系のニュースサイトのRSSを置いているんだけど、演劇や展覧会情報なんかを扱ったニュースサイトは見つけることができましたが、絵画やクラシック音楽、伝統文化のRSSを発信しているようなサイトはありませんでした。
高尚芸術をやっている人達やその愛好家の人達がネット環境に適応していない、ということだと思うんですが、上で述べたように潜在的な需要はそれなりにあると思うので、誰かやってくれないですかね。

芸術って「教えられないとわからないもの」が多いです。
だから私たちは学校で芸術に関する教育を受けるんであって、ゲームやマンガ、アニメがどんなに素晴らしくても教育の対象にならないのは殆どの人が教えなくてもそのすばらしさがわかるからですね。

そんな感じで高尚芸術の啓蒙に目覚めて、総合的なニュースサイトを運営してくれる人が出てくればいいんですけどね。
あるいは国がやってもいいと思うんですけどね。
散々、補助金出して無様なハコ物をつくるだけじゃなくて、そこに人が赴きたくなるような高尚芸術の愛好家を増やすような情報発信の仕方を考えろよ、と。
文化庁のサイトに飛んでもそんな情報見つけられやしないですよ。
NHKの日曜美術館のサイトもRSSを飛ばしてくれないし。


私は芸術を理解したいけど、馬鹿なんで理解できない芸術があまりにも多いです。
だから誰か教えてください。
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