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『きまぐれオレンジ☆ロード』と『WHITE ALBUM2』~思い出の更新~

[ 2013/03/04 ]
昨日、ノベルゲーム『WHITE ALBUM2』(セット版)をクリアしていろいろと思うところがあったので、なんか書こうかな、と。レビューというか感想というか考察というか。
ネタバレわずかに含みつつ。


(PS3版OP)

『WHITE ALBUM2』は2010年に『Introductory Chapter』、2011年に『Closing Chapter』として分割リリースされた作品ですが、私はその前作にあたる98年リリースの『WHITE ALBUM』もやっていなかったし、ライターである丸戸史明氏のファンということもなかったのでほとんどチェックしていませんでした。
が、9000作品近くの投稿レビューを掲載しているエロゲー批評空間において、この作品が長らく不動の一位に君臨し続けていた『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』('96)をその座から引きずり下ろした、ということでこれはやらざるを得ないな、と。

【歴代】ベストエロゲランキングTOP100【1994~2011年】 ニコニコ動画

ほとんど神話の域に達しているあの作品を遂に越えるものが現れたか、と騒がれたけど、コンプしてみて、まあ、個人的にはやっぱり『YU-NO』に軍配あげちゃいますね。



ただ、その内容がまつもと泉『きまぐれオレンジ☆ロード』と重なるところが多々あって、それがすごく懐かしくて、『オレンジロード』にはまっていた頃に抱いていた気持ちを鮮烈に掘り起こされたりして、とても心が震えたんですよ。
キラキラしていて、切なくて、恥ずかしくて、痛い物語。
ええ、嗚咽、号泣、慟哭なしにはプレイすることはできませんでしたよ。

オレンジロード18_e


『きまぐれオレンジ☆ロード』は'84~'87年にジャンプで連載された作品ですが、私はリアルタイムでは読んでなくて、'94年ごろ、再放送でリバイバルブームがあった頃にはまった口です。
連載当時もアニメ化&映画化したし、それなりに人気があったと思うけど、'94年当時の人気もなかなかでしたね。
小説で出た続編(執筆はアニメ版・映画版のシナリオも書いた寺田憲史。何気にFF1~3のシナリオを手がけていたりもします)がヒットしたり、その続編小説が映画化したりしてました。
また、邪気眼厨二病の元祖にしてライトノベルの元祖にしてマンガ原作者の元祖たる平井和正が『オレンジロード』に傾倒して『ボヘミアンガラス・ストリート』というラノベ(エロスあり。あとがきでオレンジロードにインスパイア発言)を発表したのには当時も驚かされました。




『WA2』もそうした、『オレンジロード』の影響下にある作品だろうな、と思ってたら、やはり作者も意識している、という発言をしています。

社会に全力で立ち向かいたい人のための,PS3「WHITE ALBUM2」インタビュー。シナリオ・丸戸史明氏,原画・なかむらたけし氏に聞く,その思惑 4 (4Gamer.net)ネタバレ全開です

丸戸氏は映画版のほうがお気に入りみたいですね。
ちょっと特記すべきであろう共通点を書きだしてみましょうか。

・三角関係がメインテーマ。
・音楽が重要な要素になっていること。
・鮎川まどかと冬馬かずさの共通点…不良・家が金持ちだけど親と同居せず・音楽の天才・外国に行ってしまう。まどかの誕生日は5月25日、かずさの誕生日は5月28日。
・最初に主人公と心が通い合うのは不良少女のほうであること。
・主人公たちが通う学校が大学附属校であること。

まあ、こんなもんです。主人公は転校生じゃないし、超能力は使えないし、妹はいないし、もう一人のヒロインは後輩じゃなくて同級生とか、相違点もたくさんあるんだけど、でも、不良少女と音楽と三角関係が揃っちゃったら、ねえ。
だからって別に『WA2』が『オレンジロード』のパクリだ、とか非難しているわけではなくて、『オレンジロード』を美しく昇華して21世紀に蘇らせてくれた作品だ、ということで、往年の『オレンジロード』ファンとしてはただひたすら嬉しかったんですよ。
ああ、このフォーマットって80年代でも90年代でも、そして2010年代の今でもある種の特別な情動を喚起させる力を持っているんだな、と。
ちょっとした回春ですよ(笑)。

決定的な相違は『WA2』は寸止めしか許されない少年誌のラブコメではないということ。
それと小木曽雪菜というもう一人のヒロインの存在感。
主人公の設定とか、SF要素の有無とか、時代背景とかはあまり関係ないですね。
時代背景といえば、『WA2』の空気感ってバブル期のトレンディドラマに近いノリだったりして、むしろそこは『オレンジロード』と共通しています。

で、『オレンジロード』のもう一人のヒロイン、檜山ひかるってやや邪険にされていました。
映画版のひどい扱い云々以前の問題として、原作ファンにしてもひかるの可愛らしさを愛でつつも、やっぱりまどかと恭介の恋の進展を邪魔する存在として認識していた人は多かったんじゃないですかね。
三角関係とは言いつつも、恭介とひかるが最終的にくっつく展開だったとしたら、納得できた人はほとんどいないと思います。
雪菜とひかるの類似点て陽気な性格、という以外にそれほど似ているところはないけど、やっぱりストーリー上の立ち位置的にどうしても比較してしまうんですよね。
というわけで、『WA2』は「小木曽雪菜に転生したひかるちゃんの復讐譚だ!」と勝手に決めつけて読んでいたんだけど、ちょっと無理がありました(笑)。
ひかるちゃんがひかるちゃんのままでは、どんなストーリーを用意したって、「ああいうキャラクター」には勝てない。
だから、雪菜は「鮎川まどか」に拮抗しうる新たな魅力を持ったヒロインでなければなりませんでした。

もう、それがすごいんだ…。
雪菜の存在感って本当に素晴らしくて、いわゆる王道のアイドルキャラなんだけど、その聡明さや心遣いの機微や一途さや自虐的なところ、というのは王道アイドルキャラ、もしくは「男にとって理想的で都合のいい女の子」の最新モデルって感じで、読み手の心を鷲掴みにすること必至です。
それも、ちょっと説明が必要ですね。
「男にとって」というよりも「男がかくありたいと望む自分にとって」と言ったほうが良いかもしれません。
明らかに彼女と歩むことで自身を高めていけるような女性です。
ああ、王道って言っても、まだこんなあり方がありえるんだな、と。
彼女が作中で見せた様々な表情、強さ、脆さ、腹黒さ、温かさ、可愛らしさ…を思い起こすと、それだけでもう目頭が熱くなってきます。
それはもちろん、冬馬かずさに関してもそうですし、そもそも鮎川まどか原理主義の私は当然かずさ派なわけですが、それでも、『オレンジロード』では描ききれなかった深み、あるいは高みへと誘う存在として、雪菜の魅力は特筆せずにいられません。


要するに、何が言いたいのかというと、かつて『きまぐれオレンジ☆ロード』にはまった人は絶対『WHITE ALBUM2』にはまること間違いないし、そこできっと思い出を更新することができるんじゃないかと思います。
恭介とまどかとひかるの三人にも、きっと起こり得た、深くてドロドロでキラキラする話です。
『WHITE ALBUM2』しか知らなくて『きまぐれオレンジ☆ロード』を未読の人は春希とかずさと雪菜の関係の原型とも言える三人の、あの学園祭前の数日間が3年間続くようなキラキラした青春にはまること間違いなしです。

どちらも大メジャーな作品というわけではないんだけど、触れた人であれば、きっと特別な思い入れを抱くことができる作品だし、できればどっちももっと多くの人に知られてほしいですね。

私は『WA2』をプレイし終えて、「ああ、ちゃんと生きよう」という前向きな気持ちを持てましたよ(笑)。
『オレンジロード』を読んでいた時に思っていたような、ね。

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