『劇場版まどか☆マギカ 叛逆の物語』の感想を語るのさっ!~不吉な予感の心地よさ~ : 異常な日々の異常な雑記 QLOOKアクセス解析 アクセスランキング

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『劇場版まどか☆マギカ 叛逆の物語』の感想を語るのさっ!~不吉な予感の心地よさ~

[ 2013/11/09 ]
…と勢い良くタイトルをつけてみたものの、あまり気が進まなかったりします。
ネット上いたるところで感想考察批評が飛び交い、まどか☆マギカを通して自らの思想や人生、蓄積してきた教養、迸る情熱、超常的な読解力、豊穣な感受性、むき出しのキモさをここぞとばかりに開陳する人たちの群れ群れ群れ……。
この状況で私が何を言っても陳腐なものしか出てきやしません。
己の感受性と洞察力の貧困さを嘆かずにいられないところですが、貧困な感受性の持ち主が何を感じたか、ということを書き残しておくのも一興だろう、と。
作品の中身に踏み込んで、何かオリジナリティの高い分析を語れるほど思い入れも抱けなかったし、凡庸な感想です。

以下、ネタバレ含む


まどか☆マギカは面白い作品だと思うけど、世間(アニオタ世間)の熱気と自分の中の熱気と微妙にズレがあるんだよなあ、という違和感は以前から表明してきました。
面白いなら面白いでその違和感を強引にねじ伏せて面白い理由を滔々と垂れ流す方が世間受けはしやすいのかもしれませんが、ままならないものです。
もう、オタク向け作品を無邪気に楽しめないお年ごろになってしまったのかなあ、と思いかけていたんだけど、今年に入ってからプレイした『WHITE ALBUM2』には尋常でない感動を覚え、一週間くらいは毎日泣き暮らしたりしていたんで、そういうわけでもなさそうです。
また虚淵氏の作品では『Fate/Zero』は何度も繰り返し視聴するほどはまっていたりもする。
単純に女子中学生の小娘に己の人生を過剰に投影するほど私が病んでいないだけなのかもしれません。
今回の映画版でも冒頭の変身エフェクトとかケーキパーティーとか、明らかにテンション落とされたし。

以前書いたTV版の感想記事
新房昭之『魔法少女まどか☆マギカ』(姉妹ブログ)

一応リンク貼ったけど、特に読む必要ないですよ。
読み返してみたら、ひどい記事だったんで。

それからまどマギファンにケンカを売ってんじゃねーかって記事も書きましたしね。
『まどか☆マギカ』で満足できない人へのオススメ作品

でも今回の劇場版を見終わって、上のランキングで言うなら一応、自分の中では『デスノート』と同じくらいの位置に浮上しました。
まあ、高い…か。
作品の完成度という意味では超がつくほどの一級品だと思いますし、キャラとか舞台設定とか音楽とか魔法少女フォーマットとか、そういう「装飾的」な部分を取っ払って核心であるストーリーの骨格だけ抜き出して考えると、かなり上位になると思います。
多分、観ている側が以後の物語を鑑賞する際、その要求レベルを上げてしまうほどに。
その情報の質量、密度は複数回の鑑賞に耐える強度を持っています。
でも作品にどれくらい「思い入れ」を抱けるかは結局のところ相性なんでしょうね。

とても綺麗に終幕を迎えたTVシリーズから、さらに一歩高みへと踏み出し、よりレベルの高いストーリーの続編を紡げた、というのは驚異的です。もうひれ伏すしかない。
これが真のエンディングか、と言ってもいいくらい。
むしろ2クール作品にして、映画版のストーリーを2クール目でやっていたら、どうなっていたでしょうね。

私が一番感銘を受けたのはお話の決着のつけ方です。
「円環の理」とか「エントロピー」とか「希望と絶望の相転移」とかソウルジェムの設定とかそういう「世界の法則」みたいなのや、今回の劇場版のしかけのからくり、ほむほむの偏執的な情愛なんかはどこかで見てきたものの変奏で、その変奏の有り様に今更驚いたり衝撃を受けたりしませんでした。別にストーリー展開が予定調和で見透かせるほど浅いから衝撃を受けなかった、とかじゃなくて、むしろそこは凄いんだけど、情熱が薄くて話に入り込めないから予想外の展開を持ってこられても「ああ、そうなんだ」くらいに収まってしまったということです。
ストーリーが上滑りしていく感じ。これはけっこうもどかしい。
ただ、ラストの余韻の残し方はフィクションのルールの境界上をうまく踊ってみせたもので、ゾクリとさせられるものがありました。
これは掛け値なしにシビレました。

フィクションの限界、物差しとしての道徳

ほむらが「悪魔化」することでまどかを人間化し宿願を成就した、というどんでん返しの後に訪れた、あまりにも崩壊を感じさせる危うい日常。
その"不吉な予感"によってもたらされる余韻がたまらない。
外形的にはハッピーエンドと取っていいと思うけど(そのハッピーエンドも悪魔化することで道徳というフィクションのルールをはみ出した上で獲得したもの!)、内実はハッピーエンドでもなくバッドエンドでもない。
あのラストを見て、二人のその後を想像しない人間っていないですよね。
どのような日々を送り、どの瞬間に破滅が訪れるのか…。
まあ、あらゆる二次創作でその答えは紡がれていくんでしょうが、これ以上ないほどに素晴らしい投げっぱなしジャーマンだなって思いました。
なんとなく、映画『明日に向かって撃て』のラストを連想しましたよ。
我々に想像を要求するのがごく自然な終わり方。
ここからさらに想像を絶する続編とか作れますかねえ。
『デビルマン』の続編みたいにならなきゃいいけど、見たことないもの見せてくれるならそれはそれで見てみたいです。

まどか☆マギカのキャラクターはエヴァンゲリオンやガンダムほどには普遍性を獲得できていないと思います。
ごく一部の人に強烈に作用するフェロモンを放っているので誘引されてしまう人は一定数いるだろうけど、やはり私は最後まで一歩ひいたスタンスでしか見られなかった。
もっと私に媚びたキャラクター造形だったらどんなに素晴らしいだろう、と思わずにいられなかったし、魔法少女フォーマットでなくてもこのくらいの完成度のストーリーが次々と生まれてくればいいのに、というないものねだりが最後まで抜けませんでした。
そこだけが残念。
逆にキャラクターに過剰に思い入れが抱ける人にとっては、これは一生ものの宝物でしょうね。


関連記事:
希望と絶望を止揚する第三原理としての愛〜『まどかマギカ叛逆の物語』感想 かぐらかのん
格調高い美文によるまどマギ讃歌

あえて綺麗に纏めない事で次に繋げた物語 かぐらかのん
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