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ヴィジュアル系の元祖シド・バレットと不死鳥ジョン・フルシアンテ

[ 2013/11/17 ]
「変な音楽」っていろいろあると思うんだけど、それなりに遍歴を重ねてきた音楽漁りの日々の中でこの二人のアーティストほど戸惑いを覚えたのはいないんで、何となく並べて取り上げてみたくなりました。
カルトミュージシャンとして名前が上がる人たちは他にもけっこういますが、この二人はまたちょっと特殊で別格な事例だと思います。

Syd Barrett - If It's In You



シド・バレットはピンクフロイドの最初のリーダーで、ファーストアルバムは事実上の彼のソロアルバムと言っていいほど彼の音楽性がそのまま反映されたものですが、極度の薬物依存と精神病の悪化の為、デビューから間もなく人前に出られなくなり、やがてバンドを去ります。ですが、その音楽性やヴィジョン、カリスマ性は彼がバンドを去ってからもメンバーに強い影響を残し、彼らの活動期間の長期にわたって、創作のモチーフとなり続けました。
音楽史を振り返ってみれば、音楽性という意味ではサイケデリック・フォーク、というくくりになると思うんですが、今日の日本に残った影響を考えれば、音楽性よりもヴィジュアル系の元祖、と捉えたほうがその存在感の大きさを理解できるような気がします。
シド以前に、きらびやかなメイクをするロッカーはいませんでした。
耽美をポップカルチャーに導入した革命児。
ヴィジュアル系の系譜はいろいろ紆余曲折はあってもグラムロックに遡ると思うんだけど、グラム・ロックの二大巨頭たるデヴィッド・ボウイ、マーク・ボランはいずれもシド・バレットに大きな影響を受けています。
デヴィッド・ボウイはシドの楽曲をカバーし、シドの描いた絵をコレクションし、2006年にシドが亡くなった際には痛切な追悼コメントを発表し、デヴィッド・ギルモアと連名で追悼シングルをリリースしています。
マーク・ボランのヴィジュアルは全盛期のシド・バレットのそのままコピーであり、自身のマネージメント会社もシド・バレットが所属していたから、という一点で選んだほどの信者。

シド1



そういうシド・バレットがフロイド脱退後に出したソロアルバム『気狂い帽子が笑っている(旧邦題)』('70)に収録されているのがこれ。
いろいろ逸話の多いアルバムです。全編ほぼアコギとボーカルが中心のシンプルな構成ですが、軽く聴くと意外にポップで、言われているほどには狂気を感じさせるものでもない。
でも、不確かな音程の微妙な震えや不思議なコードの連なりに耳が囚われてしまうと、けっこう不気味な音楽であることに気づきます。

天才と称される程に革新的な音楽性を絶賛された人間が「壊れた結果」がこれです。
単純に才能が尽きた、とかまともな人が変な音楽をやろうとして変な音楽をつくりました、とか素人の悪ふざけとかじゃなくて、精神が破壊されてしまった天才がそれでも自分の内面を表現しようとして出てきた音楽。
こういうサンプルってあまりないんじゃないでしょうかね。
ドラッグの酩酊感の中で作曲された音楽というのも他にいくらでもあるんですが、「編集」はわりと正常な時に行われているから、きちんとアーティスト本人によってパッケージ化されたものです。
でもシドは最後まで「正常」になれなかったし、その天才性の「意図」をきちんと汲み取れるスタッフも周囲にいなかった。
一応、「音楽作品」というパッケージにはなっているんだけど、それを本人がコントロールすることができない様子も容易に伺えます。
この音楽のどこに輝きや特別なオリジナリティを見出すか、というのは人それぞれだと思うんだけど、そういうサンプルとしての存在感というのは発表から40年以上の時を経ても色褪せていないように思います。

帽子が笑う。。。不気味に
シド・バレット
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John Frusciante - Enter A Uh



これ、世に出しちゃったんだ…という意味では人類の歴史上、比類なき禍々しさを放つ楽曲です。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズをスターダムに押し上げたフルシアンテですが、『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』で巨大な成功を掴むと精神を病み、脱退。
その後に出したソロアルバム『スマイル・フロム・ザ・ストリーツ・ユー・ホールド』('97)に収録されたのがこれです。
その頃のフルシアンテはドラッグ依存とうつ病を患い、歯が全部抜け落ち、腕に一生消えない注射痕が残るほどボロボロになっていました。
ヘロインを買う金欲しさに出したアルバムと言われています。

レッチリ在籍中にリリースしたこれの前作も相当狂った曲が収録されていたけど、こっちの破壊力の前にはかすみますね。
ラリっている時にギターを適当に爪弾き、適当に歌った「何か」…。
痛々しさに満ちた数分間を味わえるんだけど、でも音楽になっているんですよね。
けっこう聴けちゃうのが不思議といえば不思議。
ボーカルがなければイーノのアンビエントシリーズに入っていてもおかしくないような。
宅録技術の進歩が産み落とした怪作中の怪作です。
くだらない、と切って捨てる人がほとんどでしょうが、でも私なんかは奇妙な魅力も何となく感じてしまいます。
こういう分かりやすい「狂気」をそのままリリースしたのは彼が初めてだと思うんだけど、シド・バレットとの違いはなんだろう、ということをよく考えます。
シド・バレットの作品の場合は一応、パッケージにしようとしてはいるんだけど、こっちは「生」ですよね。
あと、シドの場合は、「こちら側」に戻ってくることはできなかったけど、フルシアンテはきっちり復帰して、レッチリに再び全盛期をもたらし、今や「現代の三大ギタリスト」の一人と呼ばれる程に名声を確立している。
ほとんど奇跡に近いと思う復活劇を見せてくれました。

「狂気」とか「向こう側」とか「カルトミュージシャン」とかわりと一言で表現してしまいがちなんだけど、その「狂気」のありようも人それぞれですね。

スマイル・フロム・ザ・ストリーツ・ユー・ホールド
ジョン・フルシアンテ
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そして、生還できたジョン・フルシアンテはシド・バレット楽曲をライヴでいくつもカバーしていて、それらもYOUTUBEにあがっています。
やはり思うところがあるんでしょうか。

フロイドのジャグバンド・ブルース


フロイドのシー・エミリー・プレイ


ソロのゴールデンヘアー


関連記事:Pink Floyd『Comfortably Numb』を聴こう
関連記事:Red Hot Chili Pepper『Parallel Universe』を聴こう


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