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『IT』(スティーブン・キング)

[ 2011/01/03 ]

個人的に、スティーブン・キングという作家は映画作品の原作者として認知してきた。
『シャイニング』や『スタンド・バイ・ミー』、『ショーシャンクの空に』は大好きな映画だけれども、何故か原作に手を出そうという気にはならなかった。
なので、小説を読んだのは今回が初めて。
博学で読書家の友人に「今まで読んだ小説の中で一番好きな作品」ということで薦められたのだが、とにかく大長編の作品で、ハードカバー二段組みで1100ページは長かった。

1958年、アメリカメイン州の小さな町で、子供を狙った連続殺人事件が起こるのだが、それを解決した七人の少年少女達の顛末と、27年後、再び発生した連続殺人事件を解決するために集った彼らの顛末が錯綜しながら描かれるモダン・ホラー作品。
ストーリーの大枠から考えると、『20世紀少年』の元ネタだろうな、というのが容易に想像できる。

昔から、どうもホラーというジャンルが苦手で好きになれない。
怖い怖くないというよりも条理で説明されない話に接すると、納得がいかないからだ。
この作品もわりとホラー要素の肝の部分は設定の筋が通ってなくて、「ぬるすぎる」という印象しか持てなかったんだけど「ペニーワイズ」という固有名詞は知っていたし(アメリカの有名なパンクバンドの名前の由来)、この作品の影響でピエロにトラウマを抱くようになってしまった人が続出したという話もあるので、ホラーとしても一般的には強烈な印象を残したのだろう。

ただ、そういうホラー要素を抜きにして考えても、この作品の強度はなかなかのものがある。
『スタンド・バイ・ミー』がそうだったように、少年時代の恐怖、友情、恋愛、不安、世界、あるいは少年にしかできないこと、少年にはできないこと、その自覚のありよう、などの描写が素晴らしい。
そして、大人になって再び集った彼らが、「あの時」の気持ちを確認し合いながら理不尽で巨大な恐怖と対峙する姿が胸にせまる。
そりゃあ、浦沢直樹も『20世紀少年』を描きたくなるだろうし、あるいは『永遠の仔』(未読だけど)なんていうヒット作も出るよなあ、と思った。

少年少女達の決意が美しい。
実際の子供なんて、なにかを決意してもなかなかそのとおりにやり遂げるのは、大人よりも力もないし、心も弱いから難しいんだけど、それが故に完遂されたとき、あるいは完遂を予感できたときの感動はひとしおのものがある。
楳図かずおの『漂流教室』や『わたしは真悟』なんかに登場する少年少女達の持つ美しさと通底するものを感じた(作風が全く違うけど、そういえば楳図かずおもホラーの人だ)。

その美しいものが大人になった彼らの身に蘇ったときはとても興奮した。
そして、美しいものが消えて行く時に感じた切なさは、物語として「正しい」ものなのかどうなのか、というのは実のところわからないけれども、ちょっと他の作品では味わえない感覚だった。

大人になることの意味、少年でないことの意味、大人であり続けることの意味なんて多種多様だろうし、今まで幾度も考えてきたテーマだけれども、それでも、よかった。
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