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美学の定義と美学としての武士道

[ 2011/09/22 ]
「美学」という言葉を聞いて、真っ先に思い出すのはルパン三世のテーマソングです。



「孤独な笑みを 夕日にさらして 背中で泣いてる 男の美学」

男の美学です。
問答無用にかっちょいいです。

「美学」という言葉は本来ですと、

1 美の本質、美的価値、美意識、美的現象などについて考察する学問

という意味で使われていたのですが、現在では主に、

2 美しさに関する独特の考え方や趣味。「男の―」
(いずれもgoo国語辞書より)

という意味で使われます。
広辞苑で調べると前者の意味しか載っていないのですが、日常では後者の意味でしか使いませんよね。
でも、広辞苑に掲載されていないことから推測すると、この使い方ってわりと新しい用法なんだということがわかります。
ひょっとしたらルパン三世のこの曲の歌詞の影響かもしれません。
いや、まあさすがに私が知らないだけで、もっと以前からこういう使い方をしていた文献もあるんだと思うんですが。
「○○の美学」という用法の初出をご存じの方がいらっしゃればご教示願えるでしょうか。

別に「男の美学」に限らず、「女の美学」とか、「オカマの美学」とか、「サラリーマンの美学」とか、「戦士の美学」とか、「滅びの美学」とか、「スピーカーの美学」とか、「野球の美学」とか、「悪の美学」とか、美学にはいろいろあります。

ちょっと「○○の美学」ってグーグル検索してみたらいろいろ出てきますが、○○の~とついた時点でもう後者の意味以外には使われないです。
しかし、後者の意味でも少し説明不足な気します。
「こだわり」をちょっと気取った言い方にしただけのような気がするのですが、でも、美学って言い方はいいですね。

「人生や物事に対するこだわりへの陶酔を美へと昇華した概念」

小難しく言うとそういうことになるんじゃないかと思います。
ナルシズムにやや近いところもあるかもしれませんが、それに加えてやや求道的でストイックな意味合いを加味したニュアンスがあるかと思います。



で、そういう見方で考えると、私は武士道ってのは美学だと思うんですよ。
「武士は食わねど高楊枝」なんてことわざは、美学以外の何者でもないでしょう。
武士道という言葉を辞書で引くと

日本の武士階級に発達した道徳。鎌倉時代から発達し、江戸時代に儒学思想と結合して完成した。忠誠・勇敢・犠牲・信義・廉恥・礼節・名誉・質素・情愛などを尊重した。士道。
goo国語辞書

と出ているわけですが、美学とは書いてません。
道徳であるとは思うんですが、それだけじゃないものも感じます。
「武士道とは死ぬことと見つけたり」
という言葉には道徳、よりもずばり美学を感じます。
なんか美しいんですよ。
「武士は食わねど高楊枝」にしても美しい。
道徳の美学とも言うべきものが武士道には漂っています。

武士道と通常の道徳を峻別しているのは、死に対する心構えではないかと思います。
通常の道徳、キリスト教道徳でも、イスラム道徳でも(自爆テロは敵を道連れにするのが第一義なのでちょっと違います)、儒教道徳でも、商人道徳でも、騎士道道徳でもいいんですが、自殺を否定しない道徳って他にないです。
いや、武士道だって別に自殺=切腹を推奨しているわけではないんですけど、しかるべき時には切腹する、というのは最早、常識みたいになっていますね。

で、そういう切腹を「バカじゃないの」という目で見る人達がいる一方で、美しいと感じてしまう感性の持ち主も、日本人には多いんですよね。
三島由紀夫の『憂国』なんてそりゃー美しい死の短編です。
切腹そのものよりも、死を克服しようとするその精神性にこそ美を感じるんだと思いますが。
当然のことながら、死を克服する、なんてことが誰にでもできるわけはなく、死を背負うことで、他の道徳律に生きる人々に対する優越や陶酔を感じることができたのではないかと思います。
まさに「美学」

道徳を美学にまで高めた武士道はとても魅力的で、職業、身分としての武士が死に絶えた後も、延々と日本人を魅了し続けています。
戦前の軍人達に受け継がれたのはもちろん、現代でも時代劇や歴史ドラマは放映されていますし、武士を扱ったフィクションは定番になっています。
国内のみならず、海外でもサムライと言えば通じるくらい、その存在は大きくなっている。
通俗道徳にない美しさが武士道にはあるということです。

道徳の喪失がよく言われる現代社会ですが、道徳を美学にしてしまった武士道であれば、進んで身につける人もけっこういるかもしれません。
学校で習う道徳を実践していてもいい気持ちになれるかもしれませんが、陶酔まではいかない。
でも、武士道的な道徳であれば、わりと陶酔しながら道徳を実践できるような気がします。

てな感じで武士道が復古、普及したらいいなあ、と考えたりしてるんですけどね。

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