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『キャッチャー・イン・ザ・トイレット!」(伊瀬勝良)

[ 2009/09/11 ]

オリジナルはネットで発表されたweb小説で、原題は『オナニーマスター黒沢』。
放課後の女子トイレで自慰することに人生最大の快楽を感じる男子中学生の一人称の青春小説。

いじめられっこの青春小説とか、ヤンキーの青春小説とか、アウトローの青春小説とか、普通の人の青春小説とか、オタクの青春小説とか、変態の青春小説とか、戦時下、戦場の青春小説とか、まあ、世の中にはいろいろと青春小説があるわけだが、変質者の青春小説はなかったような気がする。
これは確かにエアポケットをうまく埋めた作品だと思う。

先日、『セルフ』の感想でオナニーを題材にした作品はないものか、と嘆じていたところ、この作品と出会った。
オナニーの持つ禍々しい魅力に翻弄された。

ネットスラングやアニメ、マンガからの引用が多く、ギャグテイストで幕を開けるのだが、徐々にシリアスにシフトしていく。
ストーリーの構造としてはスクールカーストを描いた近年の学校もののルーチンからは外れていないので、物語が終焉に向かっていく過程で、わりと読み始めた当初の熱は下がっていった。

「オナニー」の持つ毒が毒でなくなっていく過程があまりにも爽やかにすぎ、美しすぎる。
そして、主人公の視点、状況認識が男子中学生にしては大人な点も気になった。
大人びている、ではなく大人。

この作品のモチーフに類例があまりないことは素晴らしいことなんだけれども、期待していた変質者の狂気は描かれていなかった。
もちろん、そんなもんがどれだけ一般の共感を呼ぶのか、というと難しいところがあるわけだが、それにしたって、掘り下げ方はいくらでもあるだろう。

間口の広さは文学にはないエンターテインメントの特権だとは思うのだけれど、でもやっぱりこういうものを持ってこられたら、文学的な「何か」を期待してしまう。
芸術としてのオナニーではなく、エンターテインメントとしてのオナニーか……。
見たことのないものはたしかに見ることができたので、そういう意味では満足しているのだが、まだ食い足りないなあ。
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