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『人類は衰退しました』(田中ロミオ)

[ 2009/08/20 ]
『CROSS†CHANNEL』や『家族計画』のシナリオライターとして、ごくごく狭いところで絶大な支持を集める田中ロミオの小説デビュー作。
刊行済みの4巻まで読んだ。

繁栄のピークを過ぎ、人間が衰退した後、「妖精さん」が新たな地球の主役として活躍している世界を描いたSFメルヘン。
メルヘンだけれども随所にこの人独自のシニカルな毒が効いていて、小気味よい。
物語の主人公は新しい人類である「妖精さん」と旧い人類である「人間さん」の橋渡しをする調停官という職業の女性であり、彼女の一人称によって進められる連作短編の形をとっている。
女性の一人称で進行するのに、印象は『CROSS†CHANNEL』の文体から受けたものと非常に近しいものがあった。
『最果てのイマ』や『家族計画』などではまた違った印象の文体を書いていたので、いくつかの文体を書き分ける力を持っているのだろう。

致命的な破滅があった後の世界、という設定の物語は『北斗のケン』やら『AKIRA』やら『風の谷のナウシカ』やらいくらでも読んだことがあるのだけれど、こういった形で人類が繁栄の座から降りた設定の話はちょっと記憶にない。
ここには闘争や略奪、裏切り、死、といった現実世界の地獄は描かれていない。
ただ、「妖精さん」と人間との幸せな交流をひねくれたユーモアとつくられた暖かさで描いている。
そこから浮かび上がってくる彼独自の人間観、ひいては文明観が興味深い。
『CROSS†CHANNEL』や『最果てのイマ』で得られたようなカタルシスはないけれども、この幸せな世界とユーモアもやはり、唯一無二だと思う。
エンタテインメントとしては人を選ぶだろうし、文学としては媒体に問題があるし、メルヘンとしては毒が強すぎるし、SFとしては軽すぎる。
だからこの作品もまともな評価につながることは難しいのかもしれないということが残念でならない。
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