安部公房「水中都市・デンドロカカリヤ」 : 異常な日々の異常な雑記 QLOOKアクセス解析 アクセスランキング

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安部公房「水中都市・デンドロカカリヤ」

[ 2006/12/31 ]

初期短編集。
この短編集に限らず、安部作品のどの作品にも共通しているのは主人公がどうしようもない状況に放り込まれて、為す術もなく翻弄されるというシチュエーション。
まあ、実際問題として、個人にできることなどたかが知れているのだが、この人の作品を読んでいると、恒常的な無力感というものを意識せずにいられない。

無茶苦茶に飛躍した理屈によって構築される世界観はいつものことながら魅力的だったが、わりと社会風刺的なものが前面に出ている作品が多く、いささか問題意識の古さが目に付いた。
だが、総じて平均点は高い。

「デンドロカカリヤ」「水中都市」「飢えた皮膚」などのカフカ的な変身譚はさほどピンとはこなかったが、「ノアの箱舟」「プルートーのわな」「イソップの裁判」など、古典や童話を改作した作品はどれも切れ味が鋭く、面白かった。
それらはいずれも諸星大二郎的な風合いが感じられた。
特に「ノアの箱舟」は悪意の神話解釈が小気味よくて絶品。
ほかにも「手」「闖入者」など良作が目白押しの優れた短編集なのだが、長編作品に見られるような不気味なテーマ性は希薄で、不思議な読後感が印象に残った。

もともと不条理な作家性の人だけど、その資質が濃縮された短編集は、こちらを混乱と眩惑に誘ってやまないものがあった。
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[ 2006/12/31 ] 古典・純文学 | TB(0) | CM(-)
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