レフ・トルストイ「戦争と平和」 : 異常な日々の異常な雑記 QLOOKアクセス解析 アクセスランキング

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レフ・トルストイ「戦争と平和」

[ 2006/09/20 ]
知名度と読者数の乖離が激しい作品だと思う。
小学六年生の頃、岩波少年文庫で目をひく作品を大体読み終えた私は、そろそろ大人向けの文学を読もうか、と「戦争と平和」を手に取った。
「三国志」「水滸伝」「西遊記」「ナルニア国物語」「ゲド戦記」「はてしない物語」など壮大な話が好きだった私にはこのタイトルは魅惑的だった。
……が、50ページほどで挫折。つまんねえ。
内容がまったく理解できなかった。

その後、私は「アルスラーン戦記」「銀河英雄伝説」「ロードス島戦記」「風の大陸」「無責任艦長タイラー」「フォーチュン・クエスト」「スレイヤーズ」……などのライトノベルに逃避した。
高校の頃は「指輪物語」「エターナル・チャンピオン」シリーズなどの海外のファンタジーや太宰、芥川、漱石なんかも読むようになったが、基本的には中学高校の6年間、こと文字情報に関して、私の頭はファンタジーだった。

浪人生の頃からようやっと多様な読書をするようになったけれども、「戦争と平和」は避けて通ってきた。
今年、「戦争と平和」の新訳が出版されたので手に取った。
12才の頃のトラウマについに決着をつけた。
全六冊3000ページを読破した。
はっはっはっは。


訳のコンセプトは読者に配慮したつくりで、500人を越す登場人物や作品世界を理解しやすくするするために、冒頭に人物紹介や簡略な相関図をつけたり、本文中にコラムを設けたり、各巻の最後に作品年表を記載したりと工夫が凝らされている。

ナポレオンのロシア出兵を題材に、当時のロシアの貴族社会を描写した作品であるが、戦争と恋愛が交互に描かれ、大枠としてはアメリカ南北戦争を舞台にして南部の富農を描いた「風と共に去りぬ」と近いものがあった。
大きな違いはキリスト教のロシア的解釈と思想が前面に出ている点と、群像劇としての視野の広さ。
小説的完成度という意味では「風と共に去りぬ」に譲ると思うけれど、深度ではこちらのほうに分がある。

フリーメーソン、ツァーリズム、キリスト教、ナショナリズムなどの思想哲学が象徴的な人物達の生き方を通して描かれている。
トルストイ自身は結局、親鸞的な民衆万歳主義に近いところがあると思う。
だからこそ、ドストエフスキーとは異なり、ソ連に弾圧されることもなかったのだが、現代に生きる私としてはそういう思想的な側面よりも、恋愛ドラマ、史劇としての重層的な描写に心を惹かれた。

「ベルサイユのバラ」「赤と黒」「ジョセフ・フーシェ」「ランペルール」など、フランス革命の前後を描いた作品はマンガ、文学、ゲームなど様々な分野に存在し、享受してきたけれども、いずれも視点がフランス側のものばかりだったので、現実の戦争の脅威と開明的な思想の狭間で国土防衛戦争を戦った被侵略国の混乱と反動、近代化の萌芽など、非常に興味深いものがあった。

テーマが異常に多岐に渡っているが、その過剰さに耐えるだけの強度を持った構造と物語性に圧倒された。
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[ 2006/09/20 ] 古典・純文学 | TB(0) | CM(-)
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