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光瀬龍「百億の昼と千億の夜」

[ 2006/08/22 ]
百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫JA)

10年以上、気にはなりつつ読めなかった本。
難解といえば難解だけど、「果しなき流れの果に」ほどではなかった。
もっと難解な話はいくらでもある。

大元のネタは宇宙SFのネタとしてはそれほど珍しい話でもないが、釈迦とプラトン、イエスが永劫の時をかけて闘争するという展開はやはり眩暈を覚えるほど魅力を掻き立てる。
光瀬龍独特の詩的宇宙観によって、東西の宗教に形を変えて織り込まれる終末論に隠された「真意」を探る旅に有無をいわさずひきこまれた。

卑小な例で言えば、フリーメーソンの陰謀やら南朝の子孫やらアトランティス、ムーの遺産など、その種の陰謀史観の援用と言えば援用だし、今となっては色あせてしまった60年代的SFの古典的ガジェットが気にならないといえば嘘になるのだが、仏教の「空」の思想をハードSF的解釈でここまで形にされては、平伏するしかあるまい。

後に萩尾望都によってマンガ化されるが、少女として登場する阿修羅王の鮮烈なイメージも特筆もの。

「寄せてはかえし 寄せてはかえし かえしては寄せ 夜をむかえ、昼をむかえ、また夜をむかえ」

で告げられる物語のスタートから紡がれるあらゆるイメージは日本のSFでしか味わえないし、この空漠たる無常観は他にない。
特に、人間の内面を描かぬことによって、かえって孤高の美を現出させる手腕には脱帽。
この絶望的なまでの距離感と突き放した視線によって描かれる文体には本当に痺れた。
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