山田詠美「風味絶佳」 : 異常な日々の異常な雑記 QLOOKアクセス解析 アクセスランキング

ロックとオタクと思想と政経と社会について思いつきを垂れ流すブログ
お気に入りサイトの最新記事

スポンサーサイト

[ --/--/-- ]
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

全記事一覧    TOPページ

[ --/--/-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

山田詠美「風味絶佳」

[ 2006/07/23 ]

「肉体労働者」「食」をキーワードにした恋愛短編集。
三島由紀夫的な肉体に対する信奉が感じられる。

彼女の作品は処女作の「ベッドタイムアイズ」を4年ほど前に読んで以来になる。
その作品と、巷間語られるパブリックイメージによって、初期村上龍の女性版的な受容のされ方なのだろうか、と漠然と考えていた。
過剰な性愛描写はたしかに目をひくものがある。
だが、そこで象徴されたものの意味は性愛描写だけでは語れぬことも間違いないわけであり、この作品ではそういう部分が見られて、認識を変えさせられた。

男性一人称の作品も収録されているが、きわめて女性的な作品集であるように思う。
細部に対するこだわり、視線の位置、丁寧な心理描写は男性には目配りのきかないものを内包している。
小説的技巧のすぐれた短編が多く収録されていて、平均点は高い。
タイトル作や「春眠」などは個人的には抵抗があったが、「海の庭」「アトリエ」などはよかった。

「海の庭」は、娘の目に映る母とその幼馴染のノスタルジアに、もどかしさと一抹の切なさが光る逸品。
「初恋のやり直し」というのはやはり甘美なモチーフ。
「アトリエ」は「幸福の末の狂気」ともいうべき稀有な光景を見せてくれた。
映画「髪結いの亭主」のラストシーンにも通じる印象的な読後感。

ターゲットを絞る作家性で、受け付けない人も多そうな作家だけど、それだけに、彼女によってしか救われない人が世の中には多いだろうな、ということを感じた。
こんなに魅力的な生活の細部を構築できる人はなかなかいないもんなあ。
関連記事


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

全記事一覧    TOPページ

[ 2006/07/23 ] 古典・純文学 | TB(0) | CM(-)
忍者AdMax

トラックバック:
告知

他アカウント等
・昔書いた小説
・Twitterアカウント
・はてなブックマーク

相互RSS募集中
何かあればこちらまで sencha.freak69■gmail.com
煎茶

ブログのコメント欄は閉鎖しました。コメントははてなブックマークかツイッター、もしくはメールで直接管理人までお願いします。

忍者AdMax


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。