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ハーレムの向こう側へ

[ 2011/10/18 ]
オタクネタです。
散々議論されつくしたテーマだとは思いますが。


「ハーレムは男の夢だ」
ということをフィクションのテーマとして、広く一般に認知させたのは高橋留美子『うる星やつら』だと思うのですが、『うる星やつら』では主人公諸星あたるは様々な女性に声をかけてはふられまくる、という設定でした。
能動的な性衝動を抱え、本命がいながら浮気を画策しては失敗する、という主人公で日常を舞台にしたコメディは、これ以後、今に到るまでほとんど登場していないのですが(例外は『そらのおとしもの』くらいですかね。なんだかんで主人公、愛されていますけど)、「ハーレム」というテーマを高らかに宣言した功罪はこの作品に帰するといって過言ではないと思います。

うる星やつら 全巻セット (小学館文庫)
うる星やつら 全巻セット (小学館文庫)

『シティーハンター』の冴羽獠や『GS美神』の横島、『バスタード』のダーク・シュナイダーなどは諸星あたる的なリビドーを持ったキャラクターとして登場したのですが、初志貫徹することはできず、いずれのキャラクターもなんだかんだいって、作品終盤には黙っていても女性にもてるようになっていきました。
これらの作品は(作者が意図しているか否かはともかく)現代の「ハーレムもの」確立への過渡期的な作品と言っていいかもしれません。

話題になるような作品では、今じゃすっかりリビドー丸出しの主人公が活躍するストーリーは激減、というよりはほぼ壊滅してしまったのですが、それでもハーレム自体は増え続けている、というのが興味深いです。
『天地無用!』あたりが今ある王道ハーレムものの元祖だと思うのですが、それに先駆けた『らんま1/2』もハーレム的な作品でした。
…オタク男子の恋愛観はことごとく高橋留美子の手のひらのうち、ということでしょうか。

最近では『とある魔術の禁書目録』『涼宮ハルヒシリーズ』『化物語』『インフィニット・ストラトス』『ロウきゅーぶ!』『電波女と青春男』『僕は友達が少ない』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『地獄先生ぬーべー』『エイケン』『いちご100%』『ロザリオとバンパイア』『エルフェンリート』『明日のよいち!』『ハヤテのごとく!』最近の『ベルセルク』『機動戦艦ナデシコ』『コードギアス 反逆のルルーシュ』などなど、作品を挙げていくのが馬鹿馬鹿しくなるくらい、ハーレムに満ちています。
これに有名所のギャルゲーやそれを原作としたメディアミックス作品を加えたら、さらにリストは長くなります。
いずれの作品にも共通しているのは、ハーレムの中心となる男性キャラクターがモテることに無自覚であることと、女性の恋愛感情に関して鈍感である、ということです。
でもって、複数の女の子と次から次へと取っ替え引っ替えやりまくらずに、曖昧な関係のまま、恋愛にまつわる楽しいエッセンスを散りばめながらストーリーが進行していく。
話の終わらせ方は何通りかありますけど、女性に対する恋愛感情のあり方、という意味ではどれも大差ありません。

ハーレムもののスタンダードはすでに出来上がっていて、この構造に手を変え品を変え、様々な要素を導入していく、というのがパターンになっています。


しかし、この構造を壊そうとするハーレム作品もいくつか存在していて、いずれもその壊れっぷりが凄まじくて、ある種の感動を喚起させてくれます。

『School Days』
元は18禁のギャルゲー。
マルチエンディングで、幸せになるルートもないことはないですが、多くのストーリーで痴情のもつれから陰惨で血みどろの展開を堪能することができます。
その血みどろ展開の描写が突き抜けていて、多くのプレイヤーを次々と欝のどん底に叩き落しました。
現実の日本でハーレムつくろうと思ったらこれに近いことになるんじゃないですかね。
School Days DVDPG
School Days DVDPG

『神のみぞ知るセカイ』
ギャルゲーをやりつくしたオタクな主人公が、現実世界の少女たちをギャルゲー攻略の要領で戦略的に自分に惚れさせていくストーリー。
「リアルはクソゲーだ」と言い放ち、二次元の少女たちに愛を注ぐ主人公の生き様はある意味リアルですが、ギャルゲー攻略の手腕をそのまま現実に援用しようというアイデアが面白い。
非モテの心情や自尊心を巧みにくすぐる手腕も素晴らしい。
神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)
神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)

『セルフ』
小学生時代から女性にモテモテで、常に女性に囲まれてきた主人公が大人になってから自慰に目覚め、やがて女性とのセックスを捨て、自慰の道をひたすら極めていくストーリー。
一般誌(スピリッツ)で自慰そのものをテーマに扱った、というのも稀有ですが、ハーレムを自ら捨てる、という選択は新しい地平を切り開いたといえるかも知れません。
個人的には好きな作品なのですが、それほど知名度が高くないのが残念。
セルフ 1 (ビッグコミックス)
セルフ 1 (ビッグコミックス)

『ToLoveるダークネス』
前作に当たる『Toloveる』は先に挙げた王道ハーレムものと対して違いはないのですが、今作では、主人公に惚れた女の子のうちの一人が、主人公のために本物のハーレムをつくるべく、女の子間の事情を調整したり、障害を排除するために画策する、という点が異色です。
…男にとってこれほど都合のいい女の子もいないですね。
女の子たちが主人公に惚れているのはすでに前提となっていて、その向こう側に突き進んでいく話です。
To LOVEる―とらぶる― ダークネス 1 (ジャンプコミックス)
To LOVEる―とらぶる― ダークネス 1 (ジャンプコミックス)

上に挙げた4作品にしても、恋愛に関して男性主人公は常に後手で、女性たちに振り回されてばかりです。
様々なハーレム作品の類型が誕生しても、男が積極的に女を漁る、という方向にいかないのは、時代性でしょうね。
男性が奥手であり続ける、という傾向はいずれのハーレム作品でも外していません。
この"絶対基準"を守りながら、果たしてこれから先もハーレム作品は量産されうるのか、その行く末を想像するのは面白いです。

非イスラム圏の現代社会に生きる人間にとって、ハーレムを現実に運営するのはまったくの絵空事なわけですが、これほど多様にハーレム作品が誕生するのは興味深い現象です。

関連記事:朔ユキ蔵『セルフ』
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