ダンテ・アリギエーリ「神曲」 : 異常な日々の異常な雑記 QLOOKアクセス解析 アクセスランキング

ロックとオタクと思想と政経と社会について思いつきを垂れ流すブログ
お気に入りサイトの最新記事

スポンサーサイト

[ --/--/-- ]
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

全記事一覧    TOPページ

[ --/--/-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

ダンテ・アリギエーリ「神曲」

[ 2006/05/26 ]
河出版の平川訳が良い、というので3,800円も出して購入。

700年前のイタリア語文学。
韻を踏んだ三行詩を日本語に訳したところでそのニュアンスがいかほど伝わるというのか。
キリスト教文学の最高峰との呼び声が高いが、数年前に流行った「聖なる予言」「第十の予言」と同じく、非キリスト者にとってはどうでもいい神学論争につき合わされるのは苦痛以外の何物でもなかった。

全体を通して、当時の社会情勢に精通していなければ、この作品を充分に理解することは不可能である。
ダンテの個人的怨恨によって実在の人物が地獄に落とされたり、天国の住人とされたりしているのだが、その種の事情も注釈を読まなければ理解できず、迂遠な作業が必要であった。

興味をひかなかった場所がないでもない。
「神曲」は地獄編、煉獄編、天国編の三篇によって構成されていて、中でも地獄編は興味をそそられた。
なんとマホメットが地獄の第八層で身体を裂かれる刑に処せられている描写があった。
他にも回教徒がさんざん貶められ、十字軍を賛美する描写が各所に登場する。
こんなもんが翻訳されて古典としてあがめられているのに、たかだが諷刺画ごときでガタガタ抜かすイスラム教徒達はあきらかに問題意識がずれている。

作品の構成としてはヴェルギリウスによって遍歴に導かれるあたり、「ファウスト」と酷似しているが、そちらのほうが、より普遍的(キリスト教に縛られない)な魂の昇華が描かれているように思う。
「ファウスト」は個人的にも大傑作。

「久遠の恋人」ベアトリーチェの存在は神々しかったが、「結局、てめえの片思いを物語の中で成就させたかっただけなのか…」という想いが読後感としてもっとも強かった。
我ながら俗物である。

しかし、この作品ほど後世の文学、映画、マンガ、ゲーム、音楽に影響を与えた作品もなかなか存在しないが、今日的必然性と今日的教養に生きる身で作品世界に没入し、共感するには距離がありすぎる……。

たしかに教養として摂取してしかるべき作品ではあると思う。
それは宗教文学、世界文学の古典として、反イスラムの古典として、西洋文化の雛形のひとつとして。
でも、トリビア的な知識として仕入れればいいような気がした。
原典読む必要はなかったかも……。

とにかく疲れた。
関連記事


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

全記事一覧    TOPページ

[ 2006/05/26 ] 古典・純文学 | TB(0) | CM(-)
忍者AdMax

トラックバック:
告知

他アカウント等
・昔書いた小説
・Twitterアカウント
・はてなブックマーク

相互RSS募集中
何かあればこちらまで sencha.freak69■gmail.com
煎茶

ブログのコメント欄は閉鎖しました。コメントははてなブックマークかツイッター、もしくはメールで直接管理人までお願いします。

忍者AdMax


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。