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ササキバラ・ゴウ編「『戦時下』のおたく」

[ 2005/12/19 ]


戦後民主主義擁護的な立場からのおたく論。

三部構成。
第一部はいわゆる「サブカル保守」批判をしつつ、「サブカルリベラル」としての立場を明確に打ち出している。
第二部は最近のオタク向け作品の意味づけを「男の子問題」に絡めた形で展開している。
第三部は一部、二部で語られた問題を対談、鼎談という形でさらに浮かび上がらせている。

全体としてのトーンは昨今隆盛を極めるネット右翼、サブカル保守層に対する強烈なアンチテーゼという印象が強い。
一部、二部に関してはまだ鑑賞していない作品の詳細をとやかく言われてもよくわからないので、ピンとこない部分も多くあった。
村上春樹論に関しては確かに頷ける部分もあった。

三部が出色の出来。
挑発的な大塚英志の言説が躍動している。
特に斉藤環との対談はほとんどケンカに近いような罵倒を繰り広げている。
ここでの大塚英志の強さは圧倒的と言っていいし、実際彼の実績は日本のオタクカルチャー史において巨大なものがあるから、説得力は絶大なものがある。

ただ、ここでの言説がひとつの正義を担保するものであることを認めるにやぶさかではないのだが、それがメインストリームになれるか、というと別問題だ。
戦後民主主義的な言論空間はすでに綻びを見せており、大塚らの言説がその情勢を覆すほどのものではないことは明白だ。
精緻な論理を構築しているけれども、論理が精緻であるだけに、また理想主義的なものであるがゆえに、今の時勢で「憲法九条的価値観」の保持、あるいは徹底を流布させるには限界がある。

だが、いくら右翼的価値観が蔓延し、核待望論のようなものが出ようとも、核兵器反対運動が核の恐ろしさを説くことによって、核アレルギーが広がり、逆説的に「核兵器下の平和」が現出するように、かような言説と立場が存在することによって、ある種の歯止めになるには違いない。
要はバランスだ。
まあ、ここらへん、彼らも自覚して言っているんだろうけれど。
ただ、やっぱり苦しいな、という印象は拭い得なかった。
それは上野千鶴子を論じたときとややかぶるけれど、後退戦を戦っている、という印象が強いからだと思う。

個人的には第二次大戦のトラウマがあろうがなかろうが、やはり日本はマンガ、アニメ大国になっていたと思うし、物語批評の場所から反戦を説くのは、やや戦略的なあざとさが目に付いてひいてしまった、というのはある。
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