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萩尾望都「残酷な神が支配する」

[ 2005/10/25 ]


萩尾望都の作品はいくつか読んでいるが、いずれも70年代の作品が多く、80年代以降の作品はほとんど知らない。
本作はSFやファンタジー要素のない長編作品で、まず芸域の広さに驚いた。

連載開始が92年。
90年代以降の文化を総括するキーワードのひとつとして「心理学」は絶対にはずせない項目だ。
80年代以前の物語には現在のような形で濃厚に心理学が表れていることはない。
今は「心の時代」なのだ。
だが、それは連載開始当初こそ、新しいテーマだったかもしれないけれど、今となっては少々鮮度が落ちている感が否めない。

正直、同性愛テーマの作品は昔から好きではないし、かように氾濫する「トラウマ」ものに食傷気味ではあった。
「トラウマ」と「同性愛」…少女マンガで何度つかわれたテーマだろう。
が、そこはまあベテランの力技で、構成、演出の巧みさでぐいぐいと作品世界にひきこまれてしまった。

少女マンガ的な耽美など私にわかろうはずもないけれども、物語の要素としての「トラウマ」や「心理学」、「個対世界的な内面描写」の利用方法は、同時代にそれらを利用してつくられた作品群の中では白眉の出来だと思う。
執拗に描かれる序盤の虐待、後半のフラッシュバックの具体的な描写は強烈で、これだけでも他の作家との覚悟の違いが見て取れる。

しかし、それは「同性愛の成立条件」としての動機の組み立て方の巧みさであり、思春期の殺人を扱った話で言及するならば、内面へのアプローチ、物語の語り位置の斬新さ、贖罪意識の描写という意味で古谷実「ヒミズ」のほうに私は重い評価を与えてしまう。

とはいえ、真正面から「トラウマ」「同性愛」「贖罪意識」を扱い、それらを味付けとして消化するのではなく、きちんとした結末を与えた上で、美麗な筆致で描ききった本作品が名作であることに違いはない。
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