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『社会契約論』(ジャン・ジャック・ルソー)

[ 2011/08/20 ]

歴史の教科書に載るような古典作品だけど、実際に読んでいる人はどれくらいいるのだろう。
フランス革命のバイブルであり、この本がなかったら民主主義は今とはまた別の形を取っていたかもしれない。
民主主義の理念なり、成立根拠なりが記述されているのだが、共産主義、マルクス主義がそうであるように、民主主義もまた、提唱者の理想を必ずしも実現したものではない、ということを確認できた。
というか、ルソーの人間観はやや理想的に過ぎたように思える。
所詮、後世の人間の感想でしかないけれども。

社会契約やら一般意志やら、政府や立法者、行政官の意味などは今まで学習し、見聞きしてきた知見以上に眼を見張るようなことは書かれていなかった。
なるほど、ここから始まったんだな、という以上の感想はない。
それはここに書かれていることがスタンダードになってしまったからだ。
ただ、近代民主主義がその萌芽の時点でどのような展望を持っていたのか、ということを確認するのは面白かった。
また、民主主義がどのような文明段階の地域においても成立するとは書かれていないこと、民主主義ではなく、王政や貴族政こそが最良の選択たりうる、という可能性も、すでにルソーの時点で考えぬかれていたのは興味深かった。

私は学生時代に呉智英の『封建主義者かく語りき』を読んで以来、封建主義の可能性として、民主主義もギリシャやローマで一旦滅びた後「近代民主主義」として復活したのだから封建主義もまた、歴史のいつかの時点で「近代封建主義」として復活する見込みもあるのではないか、という思いを抱いていた。
『封建主義者かく語りき』では、理想の時代として古代中国や江戸時代の武士階級のあり方を述べていたわけだが、この本ではローマ共和国を理想とした民主主義の『復古』を掲げている。
基本的に我々は民主主義より優れた政治制度はないと思っているし、実際問題として、先進国の中で民主主義でない国はない、というふうに思わされている。

が、近代国家においても民主主義が破綻して別の政治体制になった例がある。
フランスの帝政や復古王政などは置くとしても、ナチスドイツは明らかにワイマール共和国を否定した「王政」に近い独裁体制だった。
ナチスドイツは結果的に第2次大戦で破れて否定されてしまったわけだが、その経済政策は卓越したものがあり、第一次世界大戦の敗戦国として多額の賠償金を課せられた上に、世界恐慌の波をもろにかぶったにも関わらず、驚異的な経済発展を成し遂げた。
もしあれで、戦争に勝っていたら、あるいは軍事的暴走をしなかったら、ヒトラーは事実上の王としてドイツに君臨し続けていたかもしれない。

今、世界は80年前と同じく大恐慌に見舞われようとしている。
核兵器が存在する今、かつてのような全面戦争はできにくくなっているわけだけれども、ヒトラーのような有能な政治家が現れたとき、我々は民主主義を捨てない、と果たして言い切れるのだろうか。
…日本じゃ難しいかもしれないけれども、ヨーロッパのどこかの国ではあり得るような気がする。
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