『つぎはぎ仏教入門』(呉智英) : 異常な日々の異常な雑記 QLOOKアクセス解析 アクセスランキング

ロックとオタクと思想と政経と社会について思いつきを垂れ流すブログ
お気に入りサイトの最新記事

スポンサーサイト

[ --/--/-- ]
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

全記事一覧    TOPページ

[ --/--/-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

『つぎはぎ仏教入門』(呉智英)

[ 2011/08/29 ]



『封建主義者かく語りき』『馬鹿につける薬』『現代人の論語』など、儒教の立場から近代批判を繰り返してきた著者の仏教解説書。

仏教の研究者ではなく、該博な知識人としての立場から仏教史や仏教の哲学、仏教の宗教的独自性、釈迦の人物評、現代における仏教のあり方、現代の仏教批判を描いている。
おそらく、仏教のあり方をこれほどわかりやすく、しかも原理的な視点から概観した本はないと思う。
仏教内部の人たちの入門書の多くは自分の宗派の教えを説いたものばかりだし、中村元に代表される仏教学者の本は学術的な正確さには富んでいるが一般的とは言えないし、それほど仏教批判的な言説が繰り広げられることもない。
その意味で、本書は「仏教って何?」という疑問に答えうる最良の書物だと思う。

私自身は中村元の本を以前に数冊読んでいるので、仏教の核心部分についての理解はあるつもりだったが、それでも啓発された部分は多々あった。
特に、仏教の発達史をわかりやすく整理してくれていたので、自身の理解をより深めることができてよかった。
小乗と大乗の分裂、密教の誕生、仏教系新興宗教の欺瞞など興味は尽きなかった。

初期仏教の魅力はやはり普遍的な価値を持っていると思う。
もっと様々な人々に知られていい。
「覚り」なんてものは、密教や禅宗なんかで厳しい修行をしなければ得ることができないもの、と「誤解」されているけれども、あれはまともな理解力がある人なら誰でも得心のいく「論理」でしかない。
フェルマーの最終定理なんかを理解するよりはるかに容易だと思う。
ただ、その論理の特殊性故に神聖視されているだけだ。
なぜ特殊か、というのは「覚り」の内容に触れなければならないので、この記事の論旨とはずれるから置いておく。
この本では「覚り」とは何か、という教理の奥にまでは踏み込んでいないので、中村元の『龍樹』とセットで本書を読めば仏教は大分、分かった気になれると思う。


ところで、『現代人の論語』もそうだったけど、今作も書き下ろしの著作だった。
この人の本で、雑誌に書きためた社会評論を集めた著作はどれも似たり寄ったりのものばかりだったけど、腰を据えて書いた書き下ろしは素晴らしい。
このクラスの著作を量産してくれたら、ファンとしては申し分ないのだが。
とりあえずは次回作に準備しているという道徳の本に期待したい。

関連記事:中村元『龍樹』


関連記事


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

全記事一覧    TOPページ

[ 2011/08/29 ] 書籍 | TB(0) | CM(-)
忍者AdMax

トラックバック:
告知

他アカウント等
・昔書いた小説
・Twitterアカウント
・はてなブックマーク

相互RSS募集中
何かあればこちらまで sencha.freak69■gmail.com
煎茶

ブログのコメント欄は閉鎖しました。コメントははてなブックマークかツイッター、もしくはメールで直接管理人までお願いします。

忍者AdMax


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。