「格差は悪である」という戦略とワーキング・クラス・ヒーロー : 異常な日々の異常な雑記 QLOOKアクセス解析 アクセスランキング

ロックとオタクと思想と政経と社会について思いつきを垂れ流すブログ
お気に入りサイトの最新記事

スポンサーサイト

[ --/--/-- ]
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

全記事一覧    TOPページ

[ --/--/-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

「格差は悪である」という戦略とワーキング・クラス・ヒーロー

[ 2014/04/08 ]
我々は高度資本主義社会に生きている。
高度資本主義社会にあっては格差は当然であり、それは必ずしも「悪」とされるものではない。
だから、格差の是正を訴えることで国の政策の誤りを正そう、とする戦略は一般人の心を揺り動かすものではないかもしれない。
我々は資本主義が正しいと思い込まされてきたし、共産主義、社会主義が失敗である、ということを目の当たりにさせられたように思わされている。
格差の是正を訴えたところで共産主義者呼ばわりされて冷笑されるのが高度資本主義社会なのである。
共産主義者というのは、実際の共産主義者たちがどう思おうがすでに一般的な認識においては愚か者というレッテル以上の意味を持っていないのだ。
資本主義者とレッテルを貼られても、まったく痛痒にならないのが資本主義社会なのである。

資本主義が勝利を収めた社会では資本主義の勝者の発言力が顕著に強くなる。
ユニクロやワタミや楽天やソフトバンクの社長、ホリエモンやちきりんなどの成金が幅を効かせて得意気に社会を、世界を、政治を語り、多くの人間が彼らの言葉を真に受け、それが世界の真理なのだという価値観を日々更新していく。
そして彼らはさらに権力と影響力を増していくのだ。

成功者が成功した方法論を語ることでそれがより強固な価値観となって世の中に広がっていく。
資本主義の敗者の言葉はどんどん力を失っていく。
資本主義の敗者が天下国家を語っても、それが影響力のある発言として新聞紙面を飾ったり有識者が問題にする、ということもない。
ただ、大変ですね、自己責任ですね、という惨状だけが情報として共有されるだけだ。
"ワーキング・クラス・ヒーロー"が出現できないのが高度資本主義社会である。
これは日本だけではなく、世界的な潮流としてそうなのだ。

このような状況にあって、「格差は是正しなければならない」などという言葉にいったいどれだけの説得力があるというのか。

それでも、こういう社会が続けばいったいどういうことになるのか、というのは誰にでも想像のつくことだ。
貧困が蔓延すれば家庭を築くことができる人間が減っていく。
家庭を築くことができる人間が減れば少子化が進行していく。
少子化が進行すれば社会の様々なインフラを維持することができなくなっていく。
現に市町村合併で消えていった自治体は数知れず、慢性赤字で整備ができなくなっているインフラは数知れず。
都心の小学校中学校は次々に統廃合されていく。
富裕層の税金だけで国土を維持することは不可能なのだ。
彼らは自分たちが貧者から搾取しながら、搾取した自覚もなく、我々の税金だけが高いのは理不尽である、などという。
彼らが搾取したから貧困層は税金を払えないのである。
年金支給額が減り、逆に納付額が増え、後期高齢者医療制度がスタートし、消費税が増税しているのだって少子化が進行し、人口構成が歪なものになり、現行の税制度では高齢者福祉を支えきれなくなったからだ。

つまるところは格差が問題ではなくて、「家庭を築く権利と環境」が損なわれ、少子化していることが問題なのだ。
この高度資本主義社会にあって、格差は問題とされない。
どれだけ格差が開いていたって構わないと思っている人は貧困層の中にすらいる。
だが、その認識に安住し、「家庭を築く権利」が損なわれている状態を放置していては日本社会が持続できなくなっていく。
こればかりは原理的資本主義者も肯定し切ることは出来ない。
あるいは、ある人が貧乏なのは自己責任だ、と言ってしまえばそれで多くの人は納得してしまうかもしれない。
だが、そうした自己責任の集積では社会が成り立たないのだ、ということを共通認識にする必要がある。

シンガポールのような都市国家を例に出して賢しげに移民を受け入れればいいという人もいる。
日本くらいの規模の国で移民で人口を維持することなど不可能だし、多少受け入れたとしたって、それは後進国の貧困を取り込むことにしかならない。
富裕な移民を受け入れればいいなどという人間もいるが、富裕な移民が日本の人口を維持できるほど毎年やってくるわけがない。

"ワーキング・クラス・ヒーロー"が生まれない高度資本主義社会にあっては、そうした「格差」を云々するのではなく、「家庭を築く権利」、社会の持続性の維持、ということを旗印にしたほうが「格差」を是とする人々をも巻き込んでいくことができるのではなかろうか。
さすがにどんな自己責任論者であろうと、持続可能でない日本社会を望むことはないだろうから。
望んでいるとしたら、そういう人間こそ売国奴と唾棄されるべきであろう。

江戸時代ですら、「百姓は生かさず殺さず」だったのだ。
個人としての日本人が殺されなかったとしても、種としての日本人が減っていっている現状を考えれば、それはマクロのレベルでは殺されているのと変わらないのである。

関連記事:努力の物語性/セカイ系民主主義


決定盤 ジョン・レノン~ワーキング・クラス・ヒーロー~
ジョン・レノン
EMIミュージック・ジャパン (2005-09-30)
売り上げランキング: 105,949

関連記事


↓よければアクセス&モチベーションアップ&話題の拡散に繋がるクリックを↓
ブログランキング・にほんブログ村へ このエントリーをはてなブックマークに追加follow us in feedly

全記事一覧    TOPページ

[ 2014/04/08 ] 考察 | TB(0) | CM(-)
忍者AdMax

トラックバック:
告知

他アカウント等
・昔書いた小説
・Twitterアカウント
・はてなブックマーク

相互RSS募集中
何かあればこちらまで sencha.freak69■gmail.com
煎茶

ブログのコメント欄は閉鎖しました。コメントははてなブックマークかツイッター、もしくはメールで直接管理人までお願いします。

忍者AdMax


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。