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9条堅持のリアリズムとリアルとファンタジー

[ 2014/04/29 ]
目下、日本の安全保障上の仮想敵国というのは北朝鮮と中国である。
この二国に備える必要上から、憲法を改正して軍備を整えよう、というのはそれなりに説得力のある主張である。
そうした中で、護憲論者の主張は「お花畑」にしか見えない、という批判はよく目にする。
では、それでも9条を堅持したままで安全保障のリアリズムを確立するとしたら、どのような理路がありえるか。

それは対外工作の充実しかないだろう。
他国の内政不安はすなわち自国の安全である。
北朝鮮に対してなら金正恩の暗殺、あるいは軍幹部を買収し、離間工作をするのでもいい。
中国に対してなら各軍閥に中央政府から離反し、中華人民共和国から独立するように働きかける。あるいはチベットやウイグルの独立派を支援してもいいだろう。
北朝鮮の国民にしても中国の国民にしても、反政府運動や人権侵害は苛烈なもので、両国の国民の幸福のためにも、現体制の崩壊は促進されてしかるべきである。

憲法9条を堅持した上で日本を防衛する、というのなら、日本の隣で核を保持しつつ敵対心をむき出しにしているあの両国をどうにかして無力化、あるいは弱体化させればいいわけで、その種の陰謀は有効であろう。
ただ、その種の陰謀、対外工作を選挙公約にすることはできまい。

これは民主主義国家の限界かもしれない、とも思うのだが、民主国家であろうとも、イギリスやアメリカやイスラエルにも有名な破壊工作専門の諜報機関は存在する。
かつて日本でも日露戦争の勝利に大きく貢献した明石元二郎のようなスパイがいたし、世界に誇りうる忍者集団がいたわけだけれども、今の日本にそのような有能なスパイがいるわけもなく、スパイを運用する力があるわけでもなく、スパイを運用する方針をたてられるわけでもなく、善隣友好などという甘っちょろい対外政策しか打ち出せていない。
これは現実政治の場においては保守であろうと同じことだし、そもそもまともな政治言論として破壊工作が議論の俎上にあがることはありえない。

理想的なシナリオとしては、民間でそういう対外工作論を高めて、政治工作の様々なシミュレーションをすることで、為政者に対して対外工作への注意を常に喚起し、隠密裏に実行に移されることだろう。
そして表向きには素知らぬ顔で善隣友好を口にさせる。

もちろん、9条を破棄した上でこのような対外工作に関するノウハウを積み上げれば、さらに国家安全保障の選択肢は多くなり、盤石なものとなるのは言うまでもない。
ただ、日本の為政者はボンクラなので、国民に対しては公安や警察権力の恣意的な濫用、ミスリード、白色テロの疑いが濃厚な政治工作をしかけることはあっても、積極的な対外工作を仕掛けているようには見えない。逆に対外工作の対象とされることは頻繁に起こっているのだが。

国際政治上のリアリズムとして、この種の陰謀論というのはごく当たり前のことではあるのだが、国内政治のパラダイムの中ではこういうことを書いているとただのキチガイ扱いしかされなくなってしまう。
9条を保持する上で対外工作の充実、というのは対抗方針として機能しうるけど、それを現実政治の言論の場で担保することは非常に難しいし、リアリティなど皆無に等しい。
やはり無理筋かな。



日本の左右対立、というのは9条を憲法に埋め込まれてしまった時点で左翼・リベラル側に統治のリアリティを考えさせる機会を失わせてしまったように思える。
9条を守るとさえ言っていれば、それに対する一定の支持を集めることができるけれども、そのことによって失われる安全保障の選択肢を何によって代替させるか、という説得力は遂に提示することは叶わなかった。
逆に右翼側にしてみても、左翼側がそのようなファンタジーに固執するがゆえに、より精緻な政治センスを磨き上げる機会を失うことになった。

9条があったから戦争をせずに70年やってこれた、というのは確かに結果論として一定の説得力はあるし、実際にファンタジーを「リアル」たらしめてきたのだけれども、現実政治の場において、リベラルがこれだけ失墜し、保守があれだけ増長しているのも9条の呪縛ととることもできよう。
ということは逆に日本の政治はリアリズムを欠いたままでもやってこれた、とも言えるわけだけれども…。
リアリズムとリアルはまた別のものであるし、どうせ戦争に巻き込まれることになったらなし崩しになるのは目に見ていることでもあるわけで、やはり護憲にしろ、改憲にしろ、あまりこれに固執するのは建設的とはいえないと思うのだが。

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