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幸福のモデルを提示しないと未来を肯定できない

[ 2012/02/15 ]
確定されている未来なんて存在しませんが、それでもある程度の正確さを確信して私達は生きています。
大抵の人間は明日も生きていると前提にした上で今日を生活しているし、一年後も日本は存在すると仮定した上で予算を組み上げ、それに応じた準備、手配もする。

国の未来が暗いものだからといって、個人の未来も暗いものとは限らないわけですが、少子高齢化、人口減少がほぼ確定的な未来として横たわっている以上、恐らく、限られた一部の例外を除いて、大半の人が従来型の幸福追求をあきらめなければならなくなるでしょう。
学校に通って、自由恋愛して、会社に入って、家庭を築いて、子どもは二人いて、ローンで家を買って、老後は身体の動く限り旅行して、子どもや孫の成長を見守りながら死んでいく・・・。
という人生設計を送れる人はどんどん減っていく(恋愛強者はいつだって少なかったけど、今までは幻想を維持できていた)。
幸運にもそういう人生を送れたとしても、その人の子どもが同じように幸福な人生を歩める確率は低い。
日本は50年くらい、そういう幸福モデルを追求することで幸福な社会を築いてきたのだけれども、これから大転換を迫られることになる、と言われていますが・・・。



戦前の幸福追求モデルって大学行く人は本当に限られた人だけで、大抵の人は尋常小学校や高等小学校を出たらすぐに働きに出て、見合いで結婚して、平均寿命が短くて上がつかえていないから、ポコポコ子ども産んで貧乏な大家族、なんてのがわりと普通でした。
江戸時代なんかは多くの人が生まれた土地から一歩も外に出ることなく、生まれた時に固定化された身分と人間関係の中で一生を過ごしていました。

社会が大きく変わると、その社会の中で生きている人達の幸福追求のあり方も大きく変わるわけですが、現状、新しい幸福のあり方が提示されているかというと・・・全然できていないですね。

たとえば、明治維新後に人々の幸福のモデルとして最初に提示されたのはサミュエル・スマイルズの『自助論』でした。
中村正直が翻訳して『西国立志編』と改題して出版したのですが、この本はイギリスの成功者列伝で、工業化社会の中で立身出世していく人達を紹介したものです。
明治期に100万部以上の売上を記録し、教科書にも掲載され、この本に描かれた成功者たちのようになろうとして、日本の青年たちは勤労に励み、幸福を追求していくことになります。
また、敗戦後に幸福のモデルとして提示されたのは石坂洋次郎の『青い山脈』でした。
5度も映画化された戦後を代表する青春小説です。
高校を舞台にして、「自由恋愛と民主主義の素晴らしさ」が描かれています。
原節子主演の第一作を今見ると、相当臭い内容ですが、この作品で民主主義を知った人は多い、と聞きました。

以後もトレンディドラマや映画、流行歌、マンガ、アニメの中で幸福のモデルは描かれ続けているわけですが、現状の未来予測から想定される世の中を描いた作品で、新しい幸福のあり方を描いて評価を得た著作物は存在しません。

要するに、これから先の幸福がどのような形であるべきか、というのが提示されない以上は、現状の未来予測を覆すべく何らかの行動を起こすべきだろ、と思うんですよね。
そういう意味で、少子高齢化を規定路線として受け入れようとしている人達は日本人を地獄へ連れていこうとしているようにしか見えません。
先に挙げた『西国立志編』にしろ『青い山脈』にしろ、実際には世の中が変わってしまった後に登場した作品です。
つまり、それらの幸福モデルが登場する直前には、激しい困惑や深い絶望、歴史の断絶や社会の混乱があった。
絶望のあとに豊かな未来があったとしても、取り返しがつかないものもいろいろあるわけですよ。
であるなら、現状の幸福モデルをどのように維持していくのか、ということはもっと真剣に討議されてもいいと思うんですよね。

まあ、もっと単純化して言えば、社会の幸福モデルに現実を合わせるべきなのか、現実に社会の幸福モデルを合わせるべきなのか、ということになるわけですが、両方の立場をバランスしていくのが妥当な線なのでしょうね。
私はもう少し、前者の立場で頑張りたいですよ。
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