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萌え豚に喰われないSF

[ 2012/03/16 ]
ハードSF、という言葉はほとんど死語なのだと思うけど、それにしてもこれはSFだよね、という作品が大ヒットしなくなって久しいです。
『魔法少女まどか☆マギカ』だって『天元突破グレンラガン』だって、『アクエリオン』だって、一応SFしているんだけど、それを受容している側にSFファンである、という自意識の人は少数でしょう。
多分、『攻殻機動隊』あたりがSFとしての最後の大ヒット作になるんですかね。
ノベルゲームの『シュタインズ・ゲート』はSFマインドあふれる傑作で、昨年アニメ化されて評価も上々だったけど、やっぱりキャラクターの「萌え」に話題が集中していってしまいました。
まあ、元がエロゲー作っていた会社の作品だからしょうがないんだけど、もう、設定の奇抜さやガジェットの面白さ、思弁的な文章がメイン要素として受ける、ということはないんですよね。

そういうものを共有するコミュニティに属することが、多分80年代前半くらいまでは時代の最前線であるかのような幻想を抱けていた時期がたしかにあったんだけど、今は「萌え」を共有することが時代の最前線であるかのような幻想を抱かせているんじゃないですかね。
SFの新しいアイデアが次々とファンに喜ばれたように、新しい属性が次々とファンに喜ばれている。

SFにしろ、「萌え」にしろ、外部から見ればダサイ趣味でしかないわけだけれども、「萌え」を共有するコミュニティはかつてSFを共有していたコミュニティよりも圧倒的に巨大で、現在ではコミュニティを超えた外側でも、日常的に「萌え」な話題が取り上げられています。

まあ、単純に活字のフィクションを読まない人が増えてしまったからコアなSFファンがいなくなってしまった、というのは大きいんだと思うんですけどね。
SF自体がレトロフューチャーなものになってしまった、と。

でも、たとえば、歴史小説とかミステリーとか幻想小説とか純文学にもそれなりの規模のコミュニティがずっとあるわけだけど、それらはオタク文化のような巨大な後継文化を生み出さなかったかわりに、今でも文化圏としての活況をきっちり保っています。
純文学の凋落は著しいものがあるけど、それでも内部の活気はそれなりにあるし、芥川賞で繰り広げられるプロレスは毎回注目されている。
それにひきかえSFは…。

90年代に『星界の紋章』というSF小説がSFの総本山たるハヤカワ文庫から出版されて中ヒットしたけれども、あれも結局は萌えに吸収されてしまいました。
吸収されてしまうんだよなあ。

ラフィール、ブヒィィィ!

ミステリーとか純文学とか時代小説で可愛い女の子が出てきたってそうそう簡単には萌え豚に食われることはないのに、SFで可愛い女の子が出てきたらすぐに萌え豚に食われてしまうんだよ。
『攻殻機動隊』だって少佐を食ってた萌え豚どもは多数いたしね。
となると、『AKIRA』まで遡らないと萌え豚の餌にならない国産純SFのヒット作ってないのかもしれないですね。
多分、『銀河英雄伝説』も同時期か。

でも、海外のSF作品は萌え豚どもに陵辱されずに純潔を保ち続けているにも関わらず、『アバター』とか『ガタカ』とか『マトリックス』とか『マイノリティ・リポート』とかそれなりに大ヒット作を作り出しているんだから、日本SFだってがんばりゃいいんだけど、そうはならないですね。
『サマータイムマシンブルース』が微妙なヒットを記録したくらいか?
そこらへんは実写映画をたくさんつくれるハリウッドの強さなのかも知れませんね。


優れたSFの資質を持った日本の作家達はエロゲーやラノベのフォーマットでしか作品を発表できにくくなってしまった感があります。
萌え豚に媚びなきゃ商売として成り立たない状況なのかな、と。

萌え豚の鳴き声が聞こえてこないSFが主流になればいいのに。
もう小松左京やスタニスワフ・レムのような作家に脚光が浴びせられる、という事態は起こらないのだろうな、というのが寂しい。
そうは言いつつ、自分が萌え豚に堕してしまう瞬間があることも否定しないけどね。


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